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MicrosoftがExchange Online向けExport-Import APIをパブリックプレビューで公開、メールボックスデータの管理機能が向上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • MicrosoftがExchange Export-Import APIをパブリックプレビューで公開
  • Exchange Online上のデータ管理が柔軟に可能に
  • メールボックスの階層構造やアーカイブに対応

Microsoft Graph Export-Import APIのパブリックプレビュー開始

Microsoftは2025年1月30日、Exchange Online向けのMicrosoft Graph Export-Import APIのパブリックプレビュー版をリリースした。Exchange Online上のメールボックスコンテンツを完全なフィデリティで検出、インポート、エクスポートできる機能を提供することで、アプリケーションの開発者に新たな選択肢を提供している。[1]

多くの顧客が現在Exchange Web Services(EWS)を利用してメールボックスのバックアップやアーカイブ、移行などのタスクを実行しているが、EWSの廃止に向けた取り組みが進んでいるため、Microsoft Graphプラットフォーム上での新しい手法が求められていた。Microsoft Graph Export-Import APIはこれらの課題に対する解決策として期待されている。

また、新APIはメールボックス階層への詳細なアクセス、メッセージやコンタクト、カレンダーアイテムなどの多様なメールボックスアイテムの処理、In-Placeアーカイブメールボックスのサポートなど、包括的な機能を提供している。フォルダー管理やカスタムデータを格納できる拡張プロパティにも対応し、柔軟性の高いメールボックス管理を実現している。

Microsoft Graph Export-Import APIの機能まとめ

項目 詳細
メールボックス階層 フォルダー、子フォルダー、個別アイテムへのアクセスが可能
対応アイテム メッセージ、コンタクト、カレンダーアイテム(IPMサブツリー内)
アーカイブ対応 プライマリメールボックスとIn-Placeアーカイブメールボックスをサポート
フォルダー管理 フォルダーの作成、更新、削除が可能
拡張プロパティ 単一値および複数値の拡張プロパティに対応

Exchange Web Servicesについて

Exchange Web Services(EWS)とは、Microsoft Exchange ServerのメールボックスやデータにアクセスするためのウェブサービスAPIである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メールボックスのデータアクセスと管理を可能にするAPI群
  • クライアントアプリケーションとExchangeサーバー間の通信を実現
  • SOAPベースのプロトコルを使用した安全なデータ転送

Exchange Web Servicesは長年にわたりExchangeプラットフォームの重要なAPIとして利用されてきたが、Microsoft Graphプラットフォームへの移行が進められている。新しいMicrosoft Graph Export-Import APIは、EWSの機能を継承しつつ、より効率的なデータアクセスと管理を提供することが期待されている。

Microsoft Graph Export-Import APIに関する考察

Microsoft Graph Export-Import APIの導入により、Exchange Onlineのデータ管理における選択肢が広がることは大きな意味を持つ。特にEWSの廃止が進む中で、新しいAPIが提供されることでアプリケーション開発者は円滑な移行パスを確保することができるようになった。ただし、パブリックプレビュー段階であるため、本番環境での利用には慎重な検討が必要となるだろう。

将来的な課題として、大規模なメールボックスの移行やバックアップにおけるパフォーマンスの最適化が挙げられる。既存のEWSベースのツールやシステムからの移行を円滑に進めるためには、詳細なドキュメントの整備や移行ガイドラインの提供が重要となる。Microsoft GraphプラットフォームのエコシステムがさらなるAPIの追加によって拡充されることが期待される。

また、セキュリティとコンプライアンスの観点からも、新APIの重要性は高まっていくと考えられる。データの完全性を保ちながら、効率的なバックアップと復元を実現できる機能は、企業のデータ保護戦略において重要な役割を果たすことになるだろう。今後のアップデートでは、より高度なセキュリティ機能やコンプライアンス対応の強化が望まれる。

参考サイト

  1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Introducing the Microsoft Graph Export-Import APIs for Exchange in public preview」. https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/introducing-the-microsoft-graph-export-import-apis-for-exchange-in-public-preview/, (参照 25-02-01).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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