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公開：2025-02-08

Kali LinuxがWSLの新アーキテクチャーに対応、TARベースの簡素化されたインストールが可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Kali LinuxがWSLの新アーキテクチャーに初対応を果たす
• TARベースの新しいWSLディストリビューション形式を採用
• プレビュー版WSLで新フォーマットのインストールが可能に

Kali LinuxがWSLの新世代アーキテクチャーに対応

Kali Linuxは2025年1月28日、TARベースの新しいWSLディストリビューション向けアーキテクチャーへの対応を公式ブログで発表した。Microsoftが昨年11月に発表したWSLディストリビューションの配布とインストールを簡素化する新アーキテクチャーに対応した初のLinuxディストリビューションとなっている。^[1]

Microsoftのメールによる依頼を受け、Kali Linux開発チームは2024年末から対応作業を進めてきた。新アーキテクチャーでは設定ファイルを含むTARファイルの拡張子を.wslに変更するだけでWSLパッケージとして扱えるようになり、インポート作業も不要でwsl --installコマンドのみでインストールが完了する。

現在はプレビュー版のWSLでのみ利用可能だが、Kali Linuxのダウンロードページから新形式のWSLファイルを入手してダブルクリックでインストールすることもできる。新アーキテクチャーの採用により、ディストリビューションの配布とインストールの手順が大幅に簡素化された。

新WSLアーキテクチャーの特徴まとめ

WSLディストリビューションについて

WSLディストリビューションとは、Windows Subsystem for Linux上で動作するLinuxディストリビューションのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• WindowsでLinuxコマンドやツールを利用可能
• 開発環境の構築や検証作業に活用できる
• WindowsとLinuxの統合環境を提供

従来のWSLディストリビューションでは、APPXパッケージを作成し、Visual Studioでビルドする必要があった。新アーキテクチャーの採用により、TARファイルと設定ファイルのみで配布が可能になり、開発者とユーザー双方の負担が大幅に軽減されることになる。

新WSLアーキテクチャーに関する考察

新WSLアーキテクチャーの採用は、LinuxディストリビューションのWindows環境への展開を大きく加速させる可能性を秘めている。TARベースの新形式により、配布とインストールの手順が簡素化され、より多くのユーザーがLinux環境を気軽に利用できるようになるだろう。

今後は他のLinuxディストリビューションも新アーキテクチャーへの対応を進めることが予想される。特にUbuntuやArch Linuxなどの主要ディストリビューションが対応を表明すれば、WSL環境の利用がさらに広がる可能性が高い。

セキュリティ面での検証も重要な課題となるが、Kali Linuxのような安全性を重視したディストリビューションが先行して対応したことは、新アーキテクチャーの信頼性を示す良い指標となるだろう。Windows環境でのLinux活用がより身近になることで、開発やセキュリティ分野での活用も増えていくことが期待される。

参考サイト

1. ^ Kali Linux. 「Kali Linux On The New Modern WSL | Kali Linux Blog」. https://www.kali.org/blog/kali-linux-modern-wsl/, (参照 25-02-08).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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