【CVE-2024-38653】IvantiのAvalancheにXML外部エンティティ脆弱性、情報漏洩のリスクが浮上
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記事の要約
- IvantiのAvalancheにXML外部エンティティの脆弱性
- CVSSv3による深刻度基本値は7.5(重要)
- 複数のAvalancheバージョンが影響を受ける
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IvantiのAvalancheに発見されたXML外部エンティティ脆弱性
Ivantiの製品であるAvalancheにXML外部エンティティの脆弱性が存在することが明らかになった。この脆弱性は、CVE-2024-38653として識別されており、NVDによる評価では攻撃元区分がネットワーク、攻撃条件の複雑さが低いとされている。この脆弱性の影響を受ける可能性のあるシステムには、Avalanche 6.3.1から6.4.2までの複数のバージョンが含まれている。[1]
CVSSv3による深刻度基本値は7.5で「重要」と評価されており、攻撃に特権レベルや利用者の関与が不要であることから、潜在的な危険性が高いと考えられる。この脆弱性の影響として、主に情報が取得される可能性が指摘されており、機密性への影響が高いと評価されている一方で、完全性や可用性への影響はないとされている。
Ivantiは本脆弱性に対応するためのベンダアドバイザリやパッチ情報を公開している。管理者は参考情報を確認し、適切な対策を実施することが推奨される。CWEによる脆弱性タイプの分類では、この脆弱性はXML外部エンティティ参照の不適切な制限(CWE-611)に分類されており、XML処理に関連する潜在的なセキュリティリスクを示唆している。
Avalanche脆弱性の影響を受けるバージョン
バージョン | 影響の有無 |
---|---|
Avalanche 6.3.1 | 影響あり |
Avalanche 6.3.2 | 影響あり |
Avalanche 6.3.3 | 影響あり |
Avalanche 6.3.4 | 影響あり |
Avalanche 6.4.0-6.4.2 | 影響あり |
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XML外部エンティティについて
XML外部エンティティとは、XMLドキュメント内で外部リソースを参照するための機能のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 外部ファイルやURIからデータを取り込むことが可能
- DTD(Document Type Definition)内で定義される
- 不適切な使用によりセキュリティリスクを引き起こす可能性がある
XML外部エンティティの脆弱性は、攻撃者が悪意のある外部エンティティを挿入することで、サーバー上の機密ファイルへのアクセスやサービス拒否攻撃などを引き起こす可能性がある。IvantiのAvalancheに発見された脆弱性もこの種類に該当し、適切な入力検証や外部エンティティの処理制限が行われていない可能性が高い。このような脆弱性は、適切なXML解析の設定や外部エンティティの無効化などで対処できる場合が多い。
Avalanche脆弱性に関する考察
IvantiのAvalancheに発見されたXML外部エンティティ脆弱性は、企業のITインフラストラクチャに深刻な影響を与える可能性がある。特に、この脆弱性が攻撃者によって悪用された場合、機密情報の漏洩やシステムの整合性の破壊につながる可能性があり、企業のセキュリティ態勢全体を脅かす恐れがある。また、この種の脆弱性は、適切なパッチ管理と迅速な対応が行われないと、長期にわたってシステムを危険にさらす可能性がある。
今後、XML処理を行うソフトウェア全般において、同様の脆弱性が発見される可能性も考えられる。このため、開発者はXML解析ライブラリの安全な使用方法や、外部エンティティの処理に関するベストプラクティスについて、より深い理解を持つ必要があるだろう。また、セキュリティ研究者や脆弱性ハンターによる継続的な調査と報告が、類似の脆弱性の早期発見と対策に貢献することが期待される。
Ivantiには今後、脆弱性の根本原因を徹底的に分析し、同様の問題が再発しないよう開発プロセスを見直すことが求められる。また、ユーザー企業にとっては、この事例を教訓として、導入しているソフトウェアの脆弱性情報を常に監視し、迅速なパッチ適用や代替策の実施を行う体制を整えることが重要だ。セキュリティコミュニティ全体として、XML関連の脆弱性に対する意識を高め、より安全なXML処理技術の開発と普及に取り組むことが望まれる。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-005698 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-005698.html, (参照 24-08-20).
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