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【CVE-2025-1695】NGINX Unit 1.34.2未満のJava言語モジュールに脆弱性、DoS攻撃のリスクに対応急ぐ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NGINX Unit 1.34.2未満のJava言語モジュールに脆弱性
  • 無限ループによるCPUリソース消費の増加が発生
  • リモート攻撃者によるDoS攻撃のリスクあり

NGINX Unit 1.34.2未満のJava言語モジュールに深刻な脆弱性

F5 Networksは2025年3月4日、NGINX Unit 1.34.2より前のバージョンにおいて、Java言語モジュールに関連する重要な脆弱性(CVE-2025-1695)を公開した。この脆弱性は特定の要求によって無限ループが発生し、CPUリソースの使用率が著しく上昇する問題を引き起こすことが確認されている。[1]

この脆弱性は制御プレーンには影響せず、データプレーンのみに影響を及ぼすことが特徴となっている。攻撃者がリモートから攻撃を実行した場合、サービスの部分的な停止につながる可能性があり、限定的なDoS攻撃のリスクが存在することが明らかになった。

なお、シンガポール経営大学(SMU)のTan Bui氏によって発見されたこの脆弱性は、CVSSv3.1で5.3(中程度)、CVSSv4.0で6.9(中程度)のスコアが付与されている。Technical Support期間が終了したソフトウェアバージョンについては評価対象外となっている。

NGINX Unit 1.34.2未満の脆弱性の影響範囲

項目 詳細
影響を受けるバージョン 1.11.0から1.34.2未満
CVSSv3.1スコア 5.3(中程度)
CVSSv4.0スコア 6.9(中程度)
脆弱性の種類 CWE-835(無限ループ)
影響範囲 データプレーンのみ(制御プレーンには影響なし)
詳細はこちら

無限ループについて

無限ループとは、プログラムにおいて終了条件が満たされることなく永続的に繰り返される処理のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 終了条件が不適切または存在しない状態での繰り返し処理
  • システムリソースの過剰な消費を引き起こす可能性
  • アプリケーションの応答性低下やクラッシュの原因となる

NGINX Unitの脆弱性では、Java言語モジュールにおける特定のリクエスト処理時に無限ループが発生することが確認されている。この問題によってCPUリソースの使用率が上昇し、システムの安定性や性能に重大な影響を及ぼす可能性があることが明らかになった。

NGINX Unit 1.34.2の脆弱性に関する考察

NGINX Unitの脆弱性対策として、バージョン1.34.2へのアップデートが提供されたことは、ユーザーの安全性確保において重要な一歩となった。特にJava言語モジュールを使用する環境では、無限ループによるCPUリソースの過剰消費を防ぐことができ、システムの安定性向上に大きく貢献することが期待される。

しかし、組織によってはシステムの更新に時間を要する場合があり、その間の一時的な対策が課題となるだろう。この問題に対しては、Javaアプリケーションの処理時間制限の設定やリソースモニタリングの強化など、多層的な防御策の実装を検討する必要がある。

今後はJava言語モジュールに限らず、他の言語モジュールについても同様の脆弱性が存在する可能性を考慮し、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施が重要となるだろう。セキュリティコミュニティとの連携強化や、早期警戒システムの構築も検討に値する。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1695, (参照 25-03-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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