セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-07

【CVE-2025-1592】SourceCodester Best Employee Management System 1.0にXSS脆弱性、管理者画面での特権昇格のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SourceCodester Best Employee Management System 1.0にXSS脆弱性が発見
• Role.phpのassign_name/descriptionパラメータに問題
• CVSSスコア最大4.8でMedium評価の深刻度

Best Employee Management SystemのRole.phpにXSS脆弱性

VulDBは2025年2月23日、SourceCodester Best Employee Management System 1.0のRole.phpファイルにクロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は管理者画面のAdd Role Pageコンポーネントのassign_name/descriptionパラメータに関連しており、リモートから攻撃可能だ。^[1]

複数のCVSSバージョンで評価が行われており、CVSS 4.0では最大スコア4.8のMedium評価となっている。攻撃には高い特権レベルとユーザーの操作が必要とされるものの、情報の整合性に影響を与える可能性があるため注意が必要だ。

この脆弱性はCWE-79（クロスサイトスクリプティング）とCWE-94（コードインジェクション）に分類されており、VulDBユーザーのDariuszによって報告された。SourceCodesterは対応策の提供に向けて調査を進めているところだ。

脆弱性の評価詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
• 攻撃者は被害者のブラウザでスクリプトを実行可能
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

Best Employee Management Systemで発見された脆弱性は、管理者画面のRole.phpファイルにおけるXSSの問題であり、assign_name/descriptionパラメータの不適切な処理が原因とされている。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションとサニタイズ処理により防ぐことが可能だ。

Best Employee Management Systemの脆弱性に関する考察

この脆弱性はCVSSスコアこそMedium評価だが、管理者権限を持つユーザーが標的となる点で深刻な問題をはらんでいる。特に企業の人事管理システムという性質上、管理者アカウントが攻撃されることで従業員の個人情報が漏洩するリスクが存在するため、早急な対応が望まれるだろう。

今後の課題として、オープンソースの人事管理システムにおけるセキュリティ品質の確保が挙げられる。特に入力値の検証やサニタイズ処理などの基本的なセキュリティ対策の実装を開発初期段階から徹底することが重要だ。継続的なセキュリティテストの実施も検討する必要がある。

システム管理者は一時的な対策として、管理者画面へのアクセス制限の強化やWAFの導入を検討すべきである。また開発者コミュニティとの連携を深め、脆弱性情報の共有や修正パッチの迅速な適用体制を整えることが望ましい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1592, (参照 25-03-07).

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