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【CVE-2025-26378】Q-Free MaxTime 2.11.0に重大な認可機能の脆弱性、管理者パスワードのリセットが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Q-Free MaxTime 2.11.0以前にパスワードリセットの脆弱性
  • 認証済み低権限ユーザーが管理者アカウントのパスワードをリセット可能
  • CVSSスコア8.8のハイリスク脆弱性として評価

Q-Free MaxTime 2.11.0の認可機能における重大な脆弱性

Q-Free社のMaxTimeバージョン2.11.0以前において、認可機能の欠陥を突いた重大な脆弱性が2025年2月12日に公開された。この脆弱性は認証済みの低権限ユーザーが細工されたHTTPリクエストを通じて管理者アカウントを含む任意のアカウントのパスワードをリセットできるというものだ。[1]

脆弱性はmaxprofile/users/routes.luaに実装されている認可機能の不備に起因しており、CWE-862として分類される認可機能の欠落が原因となっている。Nozomi Networks社のDiego Giubertoni氏によってセキュリティ調査活動中に発見されたこの問題は、CVSSスコア8.8のハイリスクな脆弱性として評価された。

この脆弱性は攻撃者が低権限のアクセス権限さえ持っていれば容易に悪用可能であり、機密性・完全性・可用性のすべてに高いレベルの影響を及ぼす可能性がある。Q-Free社はバージョン2.11.0以前のすべてのMaxTimeユーザーに対して、速やかな対応を推奨している。

MaxTime 2.11.0の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-26378
影響を受けるバージョン 2.11.0以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 CWE-862 認可機能の欠落
CVSSスコア 8.8(High)
影響範囲 機密性・完全性・可用性すべてに高レベルの影響
発見者 Diego Giubertoni (Nozomi Networks)

認可機能について

認可機能とは、システムやアプリケーションにおいてユーザーが持つ権限を適切に制御し、許可された操作のみを実行できるようにする重要なセキュリティ機能のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの権限レベルに基づいてアクセス制御を実施
  • システムリソースや機能への不正アクセスを防止
  • セキュリティポリシーに基づく適切な権限管理を実現

MaxTimeの脆弱性では、認可機能の実装が不適切であったため、低権限ユーザーが本来アクセスできないはずの管理者アカウントのパスワードリセット機能にアクセスできてしまう状態となっていた。このような認可機能の欠陥は、権限昇格攻撃を引き起こす可能性があり、システム全体のセキュリティを著しく低下させる要因となる。

Q-Free MaxTimeの脆弱性に関する考察

MaxTimeにおける認可機能の脆弱性は、アクセス制御の重要性を改めて浮き彫りにする事例となった。特に交通管理システムで使用されるソフトウェアにおいて、適切な認可機能の実装は重要な要件であり、この脆弱性の影響は広範囲に及ぶ可能性がある。今後は開発段階での厳密なセキュリティレビューと、定期的な脆弱性診断の実施が不可欠だろう。

脆弱性の修正には、アクセス制御機能の再設計と実装が必要となるが、既存のシステムとの互換性を維持しながらの修正作業には慎重な対応が求められる。特に運用中のシステムへの影響を最小限に抑えながら、セキュリティ強化を図る必要があり、段階的なアップデート戦略の検討が重要となるだろう。

長期的な観点からは、セキュアバイデザインの考え方に基づいたシステム設計の見直しも検討する必要がある。認証・認可機能の設計段階からのセキュリティ考慮と、定期的なセキュリティ評価の実施により、同様の脆弱性の再発を防ぐことが重要だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-26378, (参照 25-03-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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