インターネット

INTERNET

公開：2025-04-23

古野電気がスターリンク屋外用キットの提供を開始、建設現場や離島での高速通信環境を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 古野電気が陸上利用向けスターリンク屋外用キットを提供開始
• KDDIと連携してスペースX社の高速衛星通信を展開
• 建設現場や離島での高速通信環境を実現

古野電気とKDDIによるスターリンク屋外用キットの提供開始

古野電気株式会社は、KDDI株式会社と連携し、スペースX社が運用する衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」の陸上利用向け「スターリンク屋外用キット」の提供を2025年4月21日に開始した。スターリンクは数千機の低軌道周回衛星を使用した通信網を構築することで、従来の衛星通信と比較して大幅な高速通信を実現するサービスである。^[1]

スターリンク屋外用キットは、Starlink Businessの標準ルーターやイーサネットアダプタなどの機器一式を防水・防塵仕様として提供されており、電波法に適合するため5.2GHzおよび5.3GHz帯Wi-Fiを停波設定している。建設現場などの屋外環境での利用に適しており、アンテナは単管に設置することで足場などへの固定が可能となっている。

古野電気は海上利用向けサービス「Starlink Businessマリタイムプラン」に加え、今回新たに陸上利用向けサービスの提供を開始することで、山岳や離島などの環境でも高速かつ安定した通信環境を実現する。建設現場向けWi-Fiシステムや簡易型クラウド河川監視カメラなどのICTデバイスと組み合わせることで、業務効率化や現場の安全性向上を図っていく。

スターリンク屋外用キットの特徴まとめ

スターリンク屋外用キットの詳細はこちら

低軌道周回衛星について

低軌道周回衛星とは、地球の周回軌道の中でも比較的低い高度（通常2,000km以下）を周回する人工衛星のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 従来の静止衛星と比較して通信遅延が少ない
• 多数の衛星を配置することで広範囲のカバーが可能
• 地上との距離が近いため高速通信を実現できる

スターリンクの低軌道周回衛星は、従来の静止衛星通信と比較して大幅な高速通信を実現することが可能である。この技術により、山岳地域や離島など、これまで高速通信が困難だった場所でもブロードバンドインターネットの利用が可能になり、建設現場のDXや防災分野での活用が期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「陸上利用向け衛星ブロードバンド「スターリンク屋外用キット」の提供開始 | 古野電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000089783.html, (参照 25-04-23).
2361

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「インターネット」に関するコラム一覧「インターネット」に関するニュース一覧