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【CVE-2025-28025】TOTOLINKルーター4機種にバッファオーバーフロー脆弱性、早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINKルーターに深刻なバッファオーバーフロー脆弱性
  • 4種類のルーターモデルで確認された脆弱性
  • downloadFile.cgiのv14パラメータに問題

TOTOLINKルーターのバッファオーバーフロー脆弱性

MITREは2025年4月23日、TOTOLINKの複数のルーターモデルにバッファオーバーフロー脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は主にA830R V4.1.2cu.5182_B20201102やA950RG V4.1.2cu.5161_B20200903など4種類のルーターモデルで確認されており、downloadFile.cgiのv14パラメータに問題があることが判明している。[1]

この脆弱性はCVE-2025-28025として識別されており、CVSSスコアは7.3でHIGHレベルの深刻度に分類されている。NVDの評価によると攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特別な権限も不要であることから、早急な対応が求められる状況となっている。

CISAによる評価では、この脆弱性は自動化可能な攻撃手法が存在し、システムに部分的な影響を与える可能性があることが指摘されている。脆弱性の種類はCWE-120に分類される古典的なバッファオーバーフローであり、入力サイズのチェックが適切に行われていないことが原因として特定されている。

TOTOLINKルーターの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるモデル A830R V4.1.2cu.5182_B20201102、A950RG V4.1.2cu.5161_B20200903、A3000RU V5.9c.5185_B20201128、A3100R V4.1.2cu.5247_B20211129
脆弱性ID CVE-2025-28025
CVSSスコア 7.3(HIGH)
脆弱性の種類 バッファオーバーフロー(CWE-120)
影響範囲 downloadFile.cgiのv14パラメータ

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込むことによって発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊によるシステムクラッシュの可能性
  • 任意のコード実行による権限昇格のリスク
  • データの改ざんや情報漏洩の危険性

特にネットワーク機器におけるバッファオーバーフローは、遠隔からの攻撃が可能となるため特に深刻な脅威となる。今回のTOTOLINKルーターの脆弱性では、入力値の検証が適切に行われていないことが原因で、攻撃者による不正なデータ入力を許してしまう可能性がある。

TOTOLINKルーターの脆弱性に関する考察

今回発見された脆弱性は、家庭用ルーターの基本的なセキュリティ設計の重要性を改めて浮き彫りにしている。特にdownloadFile.cgiという基本的な機能に脆弱性が存在することは、他の機能にも同様の問題が潜んでいる可能性を示唆しており、包括的なセキュリティ監査の必要性が高まっている。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階での入力値の厳密な検証やセキュリティテストの強化が不可欠となるだろう。特にファームウェアアップデートのプロセスを改善し、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制を整備することが求められる。

エンドユーザーの保護という観点からは、自動アップデート機能の実装やセキュリティアラートの通知システムの導入が有効な対策となり得る。TOTOLINKには今回の事例を教訓として、より強固なセキュリティ体制の構築を期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-28025」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-28025, (参照 25-05-09).
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