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公開：2025-05-08

ソニー銀行がAWS上に次世代デジタルバンキングシステムを構築、クラウドネイティブ化で業務効率を大幅に向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ソニー銀行がAWS上で次世代デジタルバンキングシステムを稼働開始
• 富士通のFujitsu xBankを採用し勘定系システムを刷新
• クラウドネイティブ化でCO2排出量を9割削減

ソニー銀行のAWSを活用した次世代デジタルバンキングシステム

ソニー銀行株式会社は2025年5月6日、富士通株式会社との協業により次世代デジタルバンキングシステムの稼働を開始した。新システムはAWS上に構築され、富士通の次期勘定系システム「Fujitsu Core Banking xBank」をファーストユーザーとして採用することで、高いビジネスアジリティを実現している。^[1]

新システムはAWSのコンテナアプリケーション運用管理サービスを活用したクラウドネイティブなアーキテクチャを採用しており、従来の勘定系システムと比較して資産規模を40%まで削減することに成功した。東京リージョンと大阪リージョンの東阪マルチリージョンを活用することで、高いレジリエンシーも確保されている。

また2012年と比較してCO2排出量を9割削減することにも成功しており、環境負荷の低減にも大きく貢献している。AWSのエネルギー効率の高いインフラストラクチャと再生可能エネルギーへの投資が、この大幅な削減を可能にした要因となっている。

次世代デジタルバンキングシステムの特徴まとめ

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マイクロサービスについて

マイクロサービスとは、アプリケーションを小規模な独立したサービスに分割して構築するアーキテクチャパターンのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 各サービスが独立して開発・デプロイ可能
• サービス間の疎結合性による高い柔軟性
• 個別のサービス単位でのスケーリングが可能

ソニー銀行の次世代デジタルバンキングシステムでは、マイクロサービスアーキテクチャを採用することで商品・サービスの迅速な開発と提供を実現している。従来の密結合なシステムと比較して、新商品開発のスピードアップと既存サービスの柔軟な改良が可能になった。

次世代デジタルバンキングシステムに関する考察

ソニー銀行の次世代デジタルバンキングシステムは、クラウドネイティブアーキテクチャの採用により従来の課題を解決する画期的な取り組みとなっている。特に勘定系システムのクラウド移行は金融業界において先進的な事例であり、他の金融機関にとっても参考になる取り組みだろう。

しかし今後の課題として、クラウド環境におけるセキュリティリスクの管理や、マイクロサービス化に伴うシステム運用の複雑化への対応が考えられる。これらの課題に対しては、セキュリティ対策の強化や運用管理ツールの整備、運用チームのスキル向上などが重要になってくるだろう。

また今後は、Web3技術やブロックチェーンとの連携など、新たな技術を活用したサービス展開も期待される。クラウドネイティブな基盤を活かし、より革新的な金融サービスの開発が進むことで、顧客満足度の更なる向上につながるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「新勘定系システム　稼働開始のお知らせ | ソニー銀行株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000760.000000157.html, (参照 25-05-08).
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