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公開：2025-05-09

東陽テクニカがEMIレシーバー校正作業を80%自動化、校正効率が最大50%向上し作業時間を大幅短縮

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東陽テクニカがEMIレシーバー校正作業の80%を自動化
• 校正効率が最大50%向上し、作業時間を大幅に短縮
• 2024年に東陽EMCエンジニアリングをグループ会社化

EMIレシーバー校正作業の半自動化システムを開発

東陽テクニカは、EMIレシーバーの認定校正サービスにおいて校正作業全体の80%を自動化するシステムを独自開発し、2024年5月7日より運用を開始した。キャリブレーション・ラボラトリーはISO/IEC 17025校正機関としてA2LAより認定を受けており、20年以上にわたり高精度な校正サービスを提供している。^[1]

EMC試験では電子機器から放出される電磁波ノイズの測定が不可欠であり、測定機器の精度維持のため定期的な校正が必要となっている。今回開発された自動化システムにより校正効率が最大50%向上し、従来と比べて作業時間の大幅な短縮が実現された。

東陽テクニカは2024年1月に東陽EMCエンジニアリングをグループ会社化しており、校正サービス事業の拡大を推進している。同年8月には電界プローブの認定校正サービスで国内初となる600V/mまでの電界強度拡張を実現し、今後もEMIレシーバー以外の機器の校正作業効率化を進めていく。

EMIレシーバー校正作業の概要

EMC試験について

EMC試験とは、電子機器から放出される電磁波ノイズが他の機器へ影響を与えないこと、および外部からの電磁波ノイズにより正常動作が妨害されないことを評価する試験である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 製品の市場投入や認証取得に必要不可欠な試験工程
• 高精度な測定機器による繊細なノイズ測定が必要
• 定期的な校正による測定精度の維持が重要

EMC試験で使用される測定機器は非常に繊細なノイズや電磁波を測定するため、常に規定の基準内に性能を保つ必要がある。そのため、測定結果の信頼性と正確性を確保するために定期的な校正作業が不可欠となっており、東陽テクニカの校正サービスはこれらの要件を満たす高品質なサービスとして評価を得ている。

EMIレシーバー校正作業の自動化に関する考察

EMIレシーバー校正作業の80%を自動化することで、作業効率が大幅に向上し人的ミスのリスクも低減されることが期待できる。自社開発による自動化システムは、長年の校正サービス提供で培ったノウハウが活かされており、高い信頼性と精度を維持しつつ効率化を実現している。

今後は校正需要の増加に伴い、さらなる効率化や自動化の範囲拡大が求められるだろう。特にEMIレシーバー以外の測定機器への展開や、校正作業の標準化による品質の均一化が重要な課題となってくる。

グループ会社化した東陽EMCエンジニアリングとのシナジー効果も期待され、校正サービス事業の拡大に向けた基盤が整いつつある。電界プローブの校正サービス拡張実績を活かし、より幅広い測定機器への対応や新たな技術革新にも注目が集まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「EMIレシーバー校正作業の半自動化システムを開発 | 株式会社東陽テクニカのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000075068.html, (参照 25-05-09).
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