【CVE-2024-6052】Check MKにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、情報取得や改ざんのリスクに警告

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

Check MKにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
CVSS v3基本値5.4の警告レベルの深刻度
Check MK 2.1.0以前のバージョンが影響を受ける

Check MKにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見

JVNDBは2024年8月28日、Check MKにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性（CVE-2024-6052）を公開した。この脆弱性はCheck MK 2.0.0およびそれ以前のバージョン、さらにCheck MK 2.1.0に影響を与えることが明らかになっている。^[1]

CVSSv3による深刻度基本値は5.4（警告）と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃に必要な特権レベルは低く、利用者の関与が必要であるが、影響の想定範囲には変更があるとされている。

この脆弱性により、攻撃者は情報を取得したり改ざんしたりする可能性がある。JVNDBは対策として、ベンダアドバイザリまたはパッチ情報が公開されているため、参考情報を確認し適切な対策を実施するよう促している。

Check MKの脆弱性詳細

項目	詳細
脆弱性の種類	クロスサイトスクリプティング
影響を受けるバージョン	Check MK 2.0.0以前、Check MK 2.1.0
CVSS v3基本値	5.4（警告）
攻撃元区分	ネットワーク
攻撃条件の複雑さ	低
攻撃に必要な特権レベル	低
利用者の関与	要

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃手法の一つで、以下のような特徴がある。

攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込む
ユーザーの権限で不正なスクリプトが実行される
セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される

Check MKの脆弱性【CVE-2024-6052】は、このXSSの一種であり、攻撃者が特別に細工されたリクエストを送信することで、ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる可能性がある。この脆弱性を悪用されると、ユーザーの認証情報が窃取されたり、偽の情報が表示されたりする危険性がある。

Check MKの脆弱性に関する考察

Check MKの脆弱性が発見されたことは、ITインフラ監視ツールのセキュリティ強化の重要性を再認識させる出来事だ。特に攻撃条件の複雑さが低いとされているため、早急な対応が求められる。ただし、利用者の関与が必要とされているため、セキュリティ意識の高いユーザー層では被害を最小限に抑えられる可能性もある。

今後の課題として、Check MKの開発元であるtribe29社がこの脆弱性にどのように対応し、パッチを提供するかが注目される。ユーザー側も定期的なアップデートの重要性を再認識し、セキュリティ情報への注意を怠らないことが必要だろう。さらに、類似の監視ツールを使用している組織は、自社のシステムにも同様の脆弱性がないか再確認することが望ましい。

長期的には、オープンソースソフトウェアのセキュリティ監査の強化や、開発者コミュニティとセキュリティ研究者の協力体制の構築が期待される。Check MKの事例を教訓に、ITインフラ監視ツール全体のセキュリティ向上につながることを期待したい。