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公開：2024-08-29

NVIDIAがNIM Agent Blueprintを発表、企業の独自AI構築を支援しAI活用を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NVIDIAがNIM Agent Blueprintを発表
• 企業の独自AI構築を可能にするソフトウェア
• グローバルパートナーと共に提供開始

NVIDIAが企業向けAI構築支援ソフトウェアNIM Agent Blueprintを発表

NVIDIAは2024年8月28日、企業が独自のAIを構築できるようにするNVIDIA NIM Agent Blueprintを発表した。このソフトウェアは、事前トレーニング済みでカスタマイズ可能なAIワークフローのカタログであり、企業開発者が生成AIアプリケーションを構築・展開するためのフルスイートを提供する。^[1]

NIM Agent Blueprintには、NVIDIAのNeMoフレームワークやNIMマイクロサービスを使用して構築されたサンプルアプリケーション、リファレンスコード、カスタマイズ用文書、展開用のHelmチャートが含まれている。企業は自社のビジネスデータを使ってNIM Agent Blueprintを修正し、アクセラレーテッドデータセンターとクラウドの両方でAIアプリケーションを実行できるようになる。

現在利用可能な最初のNIM Agent Blueprintには、カスタマーサービス向けのデジタルヒューマンワークフロー、コンピューター支援創薬のための仮想生成スクリーニングワークフロー、企業のRetrieval-Augmented Generation (RAG)を実現するマルチモーダルPDFデータ抽出ワークフローが含まれている。NIM Agent Blueprintは、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォームを使用して本番環境に展開できる。

NIM Agent Blueprintの主な特徴まとめ

Retrieval-Augmented Generation (RAG)について

Retrieval-Augmented Generation (RAG)とは、大規模言語モデルの生成能力と外部知識ベースの検索を組み合わせたAI技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 外部データソースから関連情報を検索し、応答生成に活用
• 最新かつ正確な情報に基づいた回答が可能
• 企業固有の知識を AI システムに統合できる

NVIDIAのNIM Agent Blueprintに含まれるマルチモーダルPDFデータ抽出ワークフローは、このRAG技術を活用している。NeMo RetrieverNIMマイクロサービスを使用して、企業のPDFデータから洞察を抽出し、高精度かつマルチモーダルな検索パイプラインを構築することが可能だ。

NIM Agent Blueprintに関する考察

NIM Agent Blueprintの発表は、企業のAI導入を加速させる可能性が高い。特に、事前トレーニング済みのワークフローを提供することで、AIアプリケーション開発のハードルを大幅に下げ、多くの企業がAIを活用できるようになるだろう。一方で、企業固有のデータや要件に合わせたカスタマイズには、依然として専門知識が必要となる可能性がある。

今後の課題としては、セキュリティとプライバシーの確保が挙げられる。企業の機密データを扱うAIアプリケーションでは、データの漏洩や不正利用のリスクが高まる可能性がある。これに対しては、NVIDIAがセキュリティガイドラインを提供し、パートナー企業と協力してセキュアな実装方法を確立することが解決策となるだろう。

将来的には、より多様な業界向けのNIM Agent Blueprintが登場することが期待される。例えば、製造業向けの予知保全ワークフローや、金融業向けのリスク分析ワークフローなどが考えられる。また、AIモデルの継続的な学習と改善を支援する機能も重要になるだろう。NVIDIAには、これらの新機能の開発とエコシステムの拡大を通じて、企業のAI活用をさらに促進することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NVIDIA とグローバル パートナーが、企業の独自 AI 構築を可能にする NIM Agent Blueprint を発表 | NVIDIAのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000482.000012662.html, (参照 24-08-29).
2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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