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公開：2024-08-29

GROUNDがGWESの新機能DOとLOを提供開始、AIによる配送計画自動作成と容積計算で物流効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GROUNDがGWESの新機能DOとLOを提供開始
• AIによる配送計画自動作成と容積計算機能を追加
• 実証実験で配送コストを3割削減を実現

GROUNDが物流DX促進のため新機能を提供開始

GROUND株式会社は物流施設統合管理・最適化システム『GWES』の新機能として、AIによる配送計画自動作成機能『Delivery Optimizer（DO）』と容積計算機能『Loading Optimizer（LO）』の提供を2024年8月28日に開始した。これらの新機能は『GWES』を導入していない企業でも利用可能となっている。複数の荷主企業との実証実験では両機能の連携により配送コストの大幅な削減を実現した。^[1]

『DO』はAIを活用して配送ルートやトラックへの積み付けを最適化した輸配送計画を自動作成する機能だ。この機能により配送費の削減やトラックドライバーの荷待ち時間削減、業務の属人化解消が期待できる。一方『LO』は商品の箱詰めやトラックへの貨物積み付け時の容積計算に活用できる機能で積載効率の向上や最大化を実現する。

GROUNDは2018年からアルゴリズムの研究開発を進めており、2021年には株式会社NTTロジスコの「輸配送計画自動化システム」開発において、GROUNDの「経路計算」および「積み付け計算」のアルゴリズムが採用された。実証実験では配車担当者の稼働時間を25％削減、輸配送コストを5-10％削減という成果を上げている。

GWESの新機能DOとLOの特徴まとめ

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物流2024年問題について

物流2024年問題とは、物流業界が直面する深刻な課題を指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ドライバーの確保が困難になる
• 従来のリードタイムやコストでの輸送が難しくなる
• 業務の属人化による持続可能性の低下

GROUNDが開発した『DO』と『LO』は、この物流2024年問題の解決策の一つとなる可能性がある。AIによる配送計画の自動作成や容積計算機能により、業務の効率化や標準化が進み、ドライバー不足や輸送コストの上昇といった課題に対応することができる。これらの機能は、物流業界のデジタル化を通じた持続可能性の確保に貢献するだろう。

GWESの新機能提供に関する考察

GROUNDによる『DO』と『LO』の提供開始は物流業界のデジタル化を加速させる重要な一歩だ。特に注目すべき点は、これらの機能がGWES未導入企業でも利用可能な点で物流DXの裾野を広げる効果が期待できる。一方で、AIによる自動化が進むことで従来の配送計画業務のスキルや経験が不要になる可能性もあり、業界内での人材の役割変化に注意を払う必要があるだろう。

今後の課題としては、AIによる配送計画の精度向上や、より複雑な配送条件への対応が挙げられる。また、個人情報保護の観点から、配送データの取り扱いに関するガイドラインの整備も重要になってくるだろう。これらの課題に対しては、継続的な機械学習モデルの改善や、業界標準のデータ利用規約の策定などが解決策として考えられる。

将来的には、『DO』と『LO』の機能をさらに拡張し、天候や交通状況、イベント情報などのリアルタイムデータを取り込んだ動的な配送計画の立案が可能になることを期待したい。また、ブロックチェーン技術との連携により、配送プロセス全体の透明性と追跡可能性が向上し、より効率的でセキュアな物流ネットワークの構築につながるかもしれない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「物流2024年問題対策、AIが配送計画を自動作成する新機能を提供開始、容積計算機能も追加し貨物の積み付けも効率化、実証実験で配送コストを3割削減 | GROUND株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000019139.html, (参照 24-08-29).

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