harmoが調剤関連データAPI連携サービスを開始、PHRサービス間のデータ連携が促進へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

harmoが調剤関連データAPI連携サービスを開始、PHRサービス間のデータ連携が促進へ

PR TIMES より


記事の要約

  • harmoが調剤関連データAPI連携サービスを開始
  • 第一弾としてnanacaraと連携を実施
  • PHRサービス間のデータ連携を促進

harmoが調剤関連データAPI連携サービスを開始

シミックホールディングス株式会社のグループ会社であるharmo株式会社は、「harmoおくすり手帳」の利用者の調剤関連データをOAuth認証によるAPI連携で他社サービスに提供するサービスを2024年9月2日から開始した。第一弾として同グループのノックオンザドア株式会社が展開するてんかん症状記録・管理サービス「nanacara」との連携を実施している。[1]

この取り組みは、政府が発表した「経済財政運営と改革の基本方針2024」におけるPHR(Personal Health Record)の整備・普及方針に沿ったものだ。医療現場では質の高い医療提供と現場の効率化の両立のためにPHRサービスの普及が求められており、harmoの新サービスはこの需要に応えるものとなっている。

API連携により、harmoおくすり手帳以外のサービスを利用しているユーザーが、OAuth認証を通じてharmoおくすり手帳に登録している調剤関連データを取り込むことが可能になった。これにより、他社サービスでの調剤関連データを活用したサービス体験が実現し、PHRサービス間のデータ連携における課題解決に貢献している。

harmoとnanacaraのAPI連携の特徴

harmoおくすり手帳 nanacara
主な機能 調剤関連データの管理 てんかん症状の記録・管理
データ連携 API提供側 データ取得側
利用者メリット データの活用範囲拡大 自動的な調剤データ登録
医療従事者メリット 包括的な患者情報の把握 症状と投薬の相関分析が容易に
harmoおくすり手帳のAPI連携サービスの詳細はこちら

PHR(Personal Health Record)について

PHR(Personal Health Record)とは、個人が自身の健康・医療情報を管理・活用するためのシステムや概念のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 個人による健康・医療データの一元管理
  • 医療機関や健康サービス間でのデータ共有
  • 個人の健康管理や医療の質向上への活用

harmoおくすり手帳は、PHRの一環として電子版お薬手帳の機能を提供している。API連携サービスの開始により、他のPHRサービスとのデータ連携が可能となり、より包括的な健康管理ツールとしての価値が高まっている。これは政府が推進する「全国医療情報プラットフォーム」の構築にも寄与する取り組みだと言える。

PHRサービスのAPI連携に関する考察

harmoが開始したAPI連携サービスは、PHRサービス間のデータ連携を促進し、ユーザーの利便性向上に大きく貢献する可能性がある。特に、複数のPHRサービスを利用する患者や医療従事者にとって、データの一元管理や包括的な健康状態の把握が容易になるという点で評価できるだろう。一方で、個人の医療情報を複数のサービス間で共有することによるプライバシーやセキュリティのリスクも考慮する必要がある。

今後の課題として、API連携の標準化やデータフォーマットの互換性の確保が挙げられる。異なるPHRサービス間でのスムーズなデータ連携を実現するためには、業界全体での取り組みが不可欠だ。また、ユーザーが自身のデータの流れを把握し、適切にコントロールできる仕組みの構築も重要になるだろう。

PHRサービスのさらなる発展に向けて、人工知能(AI)を活用したデータ分析や予防医療への応用など、新たな機能の追加が期待される。harmoのような先進的な取り組みが業界全体に波及し、より包括的で効率的な健康管理システムの構築につながることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「harmo、調剤関連データAPI連携サービスを開始 | シミックホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000051375.html, (参照 24-09-03).

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