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Smart-IPがappia-engineにChatGPT連携機能を追加、特許明細書作成の効率化と時間削減を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

Smart-IPがappia-engineにChatGPT連携機能を追加、特許明細書作成の効率化と時間削減を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • Smart-IPがappia-engineにChatGPT連携機能を追加
  • 特許明細書作成の効率化と時間削減を実現
  • 9月に校正機能と中間対応機能をリリース予定

特許明細書作成システムappia-engineのChatGPT連携機能リリース

Smart-IP株式会社は2024年9月2日に特許明細書作成システムappia-engine(アッピアエンジン)のChatGPT連携機能を提供開始した。本機能により特許請求の範囲、発明の概要、発明の詳細な説明をChatGPTと連携して生成することが可能となり、明細書作成時間の大幅な削減を実現している。Azure OpenAI Serviceを利用することで高いセキュリティ環境を確保したのだ。[1]

ChatGPT連携機能は有料のプロプランユーザーのみが利用可能となっている。既存のプロプラン契約者は即時利用が可能で、製品トライアル中のユーザーも一定期間の利用が可能だ。本機能は直接入力した情報、appia-engineに入力した発明の情報、添付したドキュメントファイルを基に文書を生成する仕組みとなっている。

Smart-IPは9月に「校正機能」と「中間対応機能」のリリースを予定している。校正機能では符号の重複、誤字脱字、表記ゆれ、先行詞のチェックが可能となる。中間対応機能では中間書類のデータをappia-engine上で管理でき、中間コメント、意見書、補正書の文書もChatGPT連携により生成できるようになる。また、UIデザインのアップデートも予定されている。

appia-engineの新機能まとめ

機能 詳細 対象ユーザー
ChatGPT連携機能 特許請求の範囲、発明の概要、発明の詳細な説明の生成 プロプランユーザー
校正機能(予定) 符号の重複、誤字脱字、表記ゆれ、先行詞のチェック 未定
中間対応機能(予定) 中間書類の管理、ChatGPT連携による文書生成 未定
UIデザインアップデート(予定) より直観的な操作が可能なレイアウト 全ユーザー
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Azure OpenAI Serviceについて

Azure OpenAI Serviceとは、Microsoft Azureが提供する人工知能サービスの一つで、OpenAIの大規模言語モデルを安全かつスケーラブルに利用できるプラットフォームである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • OpenAIの最新モデルをAzure上で利用可能
  • 企業向けのセキュリティと管理機能を提供
  • APIを通じて様々なアプリケーションに統合可能

appia-engineはAzure OpenAI Serviceを利用することで、入力データが再学習されるリスクを回避し、高いセキュリティ環境でChatGPTのAI機能を提供している。これにより、特許明細書という機密性の高い文書の作成においても、AIの利点を安全に活用することが可能となっている。

appia-engineのChatGPT連携機能に関する考察

appia-engineのChatGPT連携機能は特許明細書作成の効率化という点で非常に有意義だ。特許明細書の作成には高度な専門知識と多大な時間を要するため、AIによる支援は弁理士の業務負荷軽減に大きく貢献するだろう。しかし、AIが生成した文章の品質や正確性の検証、また特許の新規性や進歩性の判断においては、依然として人間の専門家の役割が重要となる。

今後の課題として、AIが生成した特許明細書の法的有効性や、AIの利用が特許の質に与える影響の検証が必要になるだろう。また、AIの学習データに含まれる既存の特許情報との類似性をどのように判断し、新規性を担保するかという問題も考えられる。これらの課題に対しては、AIと人間の専門家の役割を明確に分け、AIはあくまでも支援ツールとして位置づけ、最終的な判断は人間が行うというプロセスの確立が重要だ。

将来的には、特許審査プロセスにおいてもAIの活用が進むことが予想される。appia-engineには、特許庁のデータベースとリアルタイムで連携し、類似特許の検索や特許性の事前評価を行う機能の追加が期待される。また、多言語対応や図面作成支援など、特許出願プロセス全体をカバーする総合的なAIアシスタントへと進化することで、知的財産戦略の立案から権利化まで、より広範囲な支援が可能になるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「特許明細書作成システムappia-engine、ChatGPT連携機能をリリース | Smart-IP株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000102158.html, (参照 24-09-04).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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