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公開：2024-09-05

大創産業が植物由来ルアー「リップレスミノー90」を発売、海洋環境保全に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大創産業が植物由来ルアー「リップレスミノー90」を発売
• 海洋ごみ問題の解決に貢献する環境配慮型商品
• DAISOの釣り具ラインナップを拡充し、環境保全に注力

大創産業が環境配慮型ルアー「リップレスミノー90」を全国のDAISO店舗で発売

株式会社大創産業は、植物由来の原料を用いたルアー「リップレスミノー90」を2024年9月上旬から全国のDAISO店舗で順次発売すると発表した。このルアーは海中での紛失による海洋ごみ問題の解決に貢献することを目的として開発された環境配慮型商品だ。DAISOでは初心者・中級者向けに約200種類の釣り具を取り扱っており、ルアーフィッシングの人気が高まる中、環境への配慮が重要視されている。^[1]

「リップレスミノー90」の開発には1年以上の期間を要し、株式会社ルミカとの共同開発により実現した。ボディ部には植物由来の「セルロース」と自然界にも存在する「酢酸」を原料とした酢酸セルロース樹脂「CAFBLO®」を使用している。この素材選択により、海洋環境への影響を最小限に抑えつつ、シーバスやクロダイなどの釣りに適したルアーとしての性能を確保することに成功した。

大創産業はこれまでにも環境配慮型商品（ECO商品）の取り扱いの拡充やリサイクル原料を利用した抗菌買い物かごの導入など、環境に配慮した取り組みを進めてきた。「リップレスミノー90」の発売は、同社の環境保全への取り組みをさらに強化するものだ。今後も環境に配慮した素材への転換が可能な商品を順次導入し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していくことが期待される。

リップレスミノー90の特徴まとめ

大創産業の公式サイトはこちら

CAFBLO®について

CAFBLO®とは、株式会社ダイセルが開発した酢酸セルロース樹脂のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 植物由来の「セルロース」を主原料として使用
• 自然界にも存在する「酢酸」を原料の一部に使用
• 環境への負荷が低い素材として注目されている

CAFBLO®は大創産業の「リップレスミノー90」のボディ部に採用されており、海洋ごみ問題の解決に貢献することが期待されている。この素材は植物由来であることから、従来のプラスチック製ルアーと比較して環境への影響が少ないとされる。CAFBLO®の採用により、釣り具業界における環境配慮型製品の開発が加速する可能性がある。

植物由来ルアーの環境保全への貢献に関する考察

大創産業による植物由来ルアー「リップレスミノー90」の発売は、釣り具業界における環境保全の取り組みとして高く評価できる。従来のプラスチック製ルアーが海中で紛失した場合、長期間分解されずに海洋生態系に悪影響を与える可能性があったが、植物由来の素材を使用することでこの問題の軽減が期待できる。また、大手小売チェーンが環境配慮型商品を積極的に導入することで、消費者の環境意識向上にも寄与するだろう。

一方で、植物由来素材の耐久性や性能が従来のプラスチック製ルアーと同等であるかどうかは、今後の実績を見守る必要がある。また、価格面でも従来品と遜色ないレベルを維持できるかが課題となるかもしれない。これらの課題に対しては、継続的な研究開発や製造プロセスの最適化によって解決策を見出していく必要があるだろう。

今後は、「リップレスミノー90」の成功を足がかりに、より幅広い釣り具製品への植物由来素材の採用が期待される。また、釣り具以外の海洋レジャー用品や、さらには日用品全般へと環境配慮型素材の使用が拡大していくことで、総合的な海洋環境保護につながる可能性がある。大創産業には、この取り組みを一過性のものとせず、継続的な環境配慮型商品の開発と普及に努めてほしい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「海中でのルアー紛失による海洋ごみ課題解決に貢献　DAISO「植物由来の原料を用いたルアー」を新発売　大創産業として初、海の環境保全に配慮した商品の提供 | 株式会社大創産業のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000039955.html, (参照 24-09-05).

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