セキュリティ

SECURITY

公開：2024-09-07

kickflowがOkta Integration Networkに登録、クラウド型稟議システムのセキュリティ強化と利便性向上を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• kickflowがOktaのOINに登録
• SSOの設定が数クリックで可能に
• IT管理者の作業効率が向上

クラウド型稟議システムkickflowのOkta Integration Network登録

Okta Japan株式会社は、株式会社kickflowが提供するクラウド型稟議・ワークフローシステム「kickflow」が、Oktaの「Okta Integration Network」（OIN）に登録されたことを2024年9月6日に発表した。この登録により、OktaユーザーはkickflowとのSAML認証方式を利用したシングルサインオン（SSO）の設定を、数クリックで迅速に行えるようになった。^[1]

kickflowは中堅・大企業向けに開発されたクラウドシステムで、「組織変更・人事異動に強い」「豊富なAPI連携」「洗練されたUI」「高度なセキュリティ支援機能」などの特徴を持つ。従業員数百〜数千名規模の企業での導入実績が豊富であり、今回のOIN登録によって、さらに多くの企業でのセキュアな利用が促進されることが期待される。

Okta Japan株式会社の代表取締役社長、渡邉崇氏は、kickflowのOIN登録がIT管理者のSSO連携作業の効率化に貢献し、利用企業の利便性向上につながるとコメントしている。また、Okta Japanでは現在、ソフトウェア開発ベンダー（ISV）製アプリケーションのOIN登録を促進するプログラムを展開しており、クラウドサービスのセキュリティ強化と利用拡大を支援している。

kickflowとOkta Integration Networkの連携概要

kickflowの詳細はこちら

シングルサインオン（SSO）について

シングルサインオン（SSO）とは、一度の認証で複数のサービスやアプリケーションにアクセスできる認証方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの利便性向上とセキュリティ強化の両立
• パスワード管理の負担軽減と不正アクセスリスクの低減
• IT管理者の運用効率化とコスト削減

kickflowがOkta Integration Networkに登録されたことで、Oktaを利用する企業はSSOの設定を簡単に行えるようになった。これにより、ユーザーはkickflowへのアクセスがより便利になり、同時にIT管理者はセキュリティ管理の効率化を図ることができる。SSOの導入は、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）推進においても重要な要素となっている。

Okta Integration Networkへのkickflow登録に関する考察

kickflowのOkta Integration Network登録は、企業のセキュリティ強化と業務効率化の両立という点で高く評価できる。特に、中堅・大企業向けのクラウドサービスがSSOに対応することで、導入障壁が低くなり、より多くの企業でのDX推進が加速する可能性がある。一方で、急速なクラウドサービスの普及に伴い、データの適切な管理や複数サービス間での整合性の確保が新たな課題となる可能性も考えられる。

この課題に対する解決策として、クラウドサービス提供者とID管理プラットフォーム間でのさらなる連携強化が挙げられる。例えば、データガバナンスに関する共通基準の策定や、より高度な権限管理機能の実装などが考えられる。また、AIを活用した異常検知システムの導入により、セキュリティリスクの早期発見と対応が可能になるだろう。今後は、こうした技術的な進化と並行して、ユーザー企業向けのセキュリティ教育や、ベストプラクティスの共有も重要になると考えられる。

kickflowとOktaの連携を皮切りに、今後はより多くのビジネスアプリケーションがSSOに対応することが期待される。これにより、企業はセキュリティを強化しつつ、従業員の生産性を向上させることができる。さらに、ブロックチェーン技術を活用した分散型ID管理システムの導入など、次世代の認証技術への対応も視野に入れつつ、継続的な機能改善と安全性の向上が求められるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「クラウド型稟議・ワークフローシステム「kickflow」が、Oktaの「Okta Integration Network」に登録 | Okta Japan株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000063011.html, (参照 24-09-07).

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