神戸市がネイチャーポジティブ経営フォーラムを開催、企業の生物多様性への取り組みを促進

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

神戸市がネイチャーポジティブ経営フォーラムを開催、企業の生物多様性への取り組みを促進

PR TIMES より


記事の要約

  • 神戸市がネイチャーポジティブ経営フォーラムを開催
  • 自然共生サイト見学会も同時開催
  • 生物多様性とビジネスの関連動向を解説

神戸市が主催するネイチャーポジティブ経営フォーラムの概要

神戸市は、ネイチャーポジティブ経営を考える企業を対象としたフォーラムと神戸の里地里山(自然共生サイト)の見学会を2024年10月9日に開催することを発表した。このイベントは、カーボンニュートラルに続く新たな経営課題としてのネイチャーポジティブ(NP)の重要性を企業に提示するものだ。NPとは生物多様性の損失を止めて反転させる概念で、2030年までの達成が国連の生物多様性条約締結国会議(COP15)で世界目標として明文化されている。[1]

フォーラムでは、神戸大学人間発達環境学研究科の佐藤真行教授による「自然資本投資と里山管理」と題した講演が予定されている。また、SOMPOインスティチュート・プラスの上級研究員鈴木大貴氏が「自然・生物多様性とビジネス分野の関連動向」について解説を行う。これらの講演を通じて、企業がネイチャーポジティブをどのように推進すべきかについての知見を提供する。

フォーラムに続いて行われる現地見学会では、神戸市北区の里山林・棚田・ため池(自然共生サイト認定地)を訪れる。この見学会は、国連のデータベースに登録された神戸の里地里山と、企業の自然関連財務情報開示の国際的枠組みであるTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)との関係性について、参加者が実地で学ぶ機会を提供するものだ。

ネイチャーポジティブ経営フォーラムの開催概要

項目 詳細
開催日時 2024年10月9日(水)10:00~12:00
募集人数 100名(応募多数の場合抽選)
開催場所 みなと銀行セミナーホール(神戸市中央区)
講演者 佐藤真行教授(神戸大学)、鈴木大貴氏(SOMPOインスティチュート・プラス)
見学会 神戸市北区の里山林・棚田・ため池(13:00~17:00、40名募集)
主催 神戸市
協賛 損害保険ジャパン株式会社、株式会社みなと銀行、公益財団法人ひょうご環境創造協会
フォーラム・見学会の申し込みはこちら

TNFDについて

TNFDとは「自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)」の略称で、企業が自然資本や生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価し、投資家等に開示するための国際的な枠組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 自然資本や生物多様性に関するリスクと機会の評価・開示を促進
  • 企業の経済活動をネイチャーポジティブにシフトさせる指針を提供
  • 投資家や金融機関の意思決定に自然関連情報を組み込むことを支援

TNFDは、気候変動に関する財務情報開示タスクフォース(TCFD)の成功を受けて設立された組織で、自然環境に関する企業の情報開示の標準化を目指している。神戸市が開催するフォーラムと見学会では、このTNFDと神戸の里地里山(自然共生サイト)との関係性について理解を深める機会が提供される。これにより、参加企業はネイチャーポジティブ経営の実践に向けた具体的な知見を得ることができるだろう。

ネイチャーポジティブ経営フォーラムに関する考察

神戸市が主催するネイチャーポジティブ経営フォーラムは、企業の持続可能性戦略において生物多様性の重要性を強調する重要な取り組みだ。カーボンニュートラルに続く新たな経営課題としてネイチャーポジティブを位置づけることで、企業の環境への取り組みを包括的なものに発展させる可能性がある。特に、実際の里地里山の見学を組み込んだプログラムは、理論と実践を結びつける貴重な機会となるだろう。

一方で、ネイチャーポジティブの概念を企業経営に組み込む上での具体的な方法論や、その効果の測定方法については、まだ発展途上の段階にある。今後は、様々な業種や規模の企業に適用可能な具体的なガイドラインや指標の開発が求められるだろう。また、ネイチャーポジティブへの取り組みが企業価値にどのように反映されるのか、投資家や消費者の理解を深めていく必要もある。

今後、このようなフォーラムを通じて、ネイチャーポジティブ経営に関するベストプラクティスが共有され、企業間の協力体制が構築されることが期待される。また、地方自治体と企業の連携モデルとしても、神戸市の取り組みは注目に値する。自然共生サイトの活用や地域の生態系サービスの経済的価値評価など、地域に根ざしたネイチャーポジティブ戦略の発展が今後の課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ネイチャーポジティブ経営を考える企業を対象としたフォーラム&神戸の里地里山(自然共生サイト)の見学会を開催します! | 神戸市のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000078202.html, (参照 24-09-13).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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