公開:

KVMスイッチとは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


KVMスイッチとは

KVMスイッチとは、複数のコンピュータを一組のキーボード、ビデオモニタ、マウスで制御するためのデバイスです。これにより、複数のコンピュータを切り替えて使用することができます。

KVMスイッチは、Keyboard(キーボード)、Video(ビデオ)、Mouse(マウス)の頭文字を取ったもので、これらの周辺機器を複数のコンピュータで共有するためのデバイスとなります。ボタンを押すか、ホットキーを使用して、制御するコンピュータを切り替えることが可能です。

KVMスイッチを使用することで、複数のコンピュータを設置するスペースを節約できるほか、コストの削減にもつながります。また、各コンピュータに個別にキーボードやマウスを接続する必要がなくなるため、ケーブルの取り回しがスッキリとします。

KVMスイッチには、USBやPS/2といった様々なインターフェースに対応したものがあります。コンピュータとの接続方式も、ダイレクト接続タイプやケーブル接続タイプなど、用途に応じて選択できます。

最近では、IPネットワーク経由でリモート操作ができるIP-KVMスイッチも登場しています。これにより、離れた場所にあるコンピュータを遠隔操作することが可能となっています。

KVMスイッチの選び方とポイント

KVMスイッチの選び方とポイントに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • KVMスイッチの接続インターフェースを確認する
  • KVMスイッチの切り替え方式を選択する
  • KVMスイッチの機能と価格のバランスを考慮する

KVMスイッチの接続インターフェースを確認する

KVMスイッチを選ぶ際は、まず接続するコンピュータのインターフェースを確認しましょう。USBやPS/2など、コンピュータに合わせたインターフェースのKVMスイッチを選ぶ必要があります。

最近のコンピュータであれば、USBインターフェースが主流です。ただし、古いコンピュータではPS/2インターフェースを使用している場合もあるので注意が必要でしょう。

また、モニターとの接続にはVGAやDVIなどの規格があります。使用するモニターに合わせて、適切なビデオインターフェースを備えたKVMスイッチを選びましょう。

KVMスイッチの切り替え方式を選択する

KVMスイッチには、手動切り替え方式とホットキー切り替え方式の2種類があります。手動切り替え方式は、KVMスイッチ本体のボタンを押すことでコンピュータを切り替える方式です。

一方、ホットキー切り替え方式は、キーボードの特定のキーを組み合わせることで切り替えを行います。どちらの方式が適しているかは、使用環境や用途によって異なってきます。

頻繁に切り替えを行う場合はホットキー切り替え方式が便利ですが、あまり切り替えを行わない場合は手動切り替え方式で十分でしょう。自分の使い方に合った切り替え方式のKVMスイッチを選ぶようにしましょう。

KVMスイッチの機能と価格のバランスを考慮する

KVMスイッチには、基本的な切り替え機能だけでなく、様々な付加機能を備えたものがあります。例えば、オーディオ対応やUSBハブ機能、IPネットワーク経由での遠隔操作機能などです。

これらの機能は便利ですが、その分価格も高くなる傾向にあります。必要な機能を見極めつつ、予算とのバランスを考えてKVMスイッチを選ぶことが大切です。

また、コンピュータの台数に合わせたポート数のKVMスイッチを選ぶのも重要なポイントです。将来的にコンピュータが増える可能性がある場合は、余裕を持ったポート数のものを選ぶと良いでしょう。

KVMスイッチの設置と使用方法

KVMスイッチの設置と使用方法に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • KVMスイッチの接続手順と注意点
  • KVMスイッチの切り替え操作の方法
  • KVMスイッチの設定と管理方法

KVMスイッチの接続手順と注意点

KVMスイッチの接続は、基本的にコンピュータの電源を切った状態で行います。まず、KVMスイッチにキーボード、ビデオモニタ、マウスを接続します。

次に、各コンピュータとKVMスイッチをケーブルで接続していきます。この際、コンピュータ側のインターフェースとケーブルの規格が合っていることを確認しましょう。接続が完了したら、コンピュータの電源を入れて動作確認を行います。

なお、USBインターフェースのKVMスイッチでは、コンピュータの起動時にUSB機器の認識に失敗することがあります。その場合は、一度コンピュータの電源を切り、再度起動することで認識されるようになります。

KVMスイッチの切り替え操作の方法

KVMスイッチの切り替え操作は、手動切り替え方式とホットキー切り替え方式で異なります。手動切り替え方式の場合、KVMスイッチ本体のボタンを押すことで切り替えを行います。

ホットキー切り替え方式の場合は、キーボードの特定のキーを組み合わせることで切り替えます。多くの場合、[Scroll Lock]キーを2回押した後、コンピュータに割り当てられた番号キーを押すことで切り替えが行われます。

ホットキーの組み合わせは製品によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。また、切り替え時には画面が一瞬乱れることがありますが、これは正常な動作です。

KVMスイッチの設定と管理方法

KVMスイッチの設定は、主にホットキーの変更や切り替え時の画面表示の設定などを行います。これらの設定は、KVMスイッチ本体のボタンやホットキーを使って行うことができます。

IP-KVMスイッチの場合は、Webブラウザからの設定画面で各種設定を行います。IPアドレスやユーザーアカウントの管理など、ネットワーク経由での操作に関する設定が可能です。

KVMスイッチの管理では、定期的なファームウェアのアップデートが重要です。新しいファームウェアでは、機能の追加や不具合の修正が行われています。最新のファームウェアに更新することで、より安定した動作を実現できるでしょう。

KVMスイッチのトラブルシューティング

KVMスイッチのトラブルシューティングに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • KVMスイッチの切り替えができない場合の対処法
  • KVMスイッチ使用時のキーボード・マウスの動作不良の原因と対策
  • KVMスイッチのファームウェアアップデートの手順と注意点

KVMスイッチの切り替えができない場合の対処法

KVMスイッチで切り替えができない場合、まずケーブルの接続状態を確認しましょう。ケーブルが正しく接続されていない場合、切り替えができないことがあります。

また、コンピュータ側のBIOSやOSの設定で、USBデバイスの認識に問題がある可能性もあります。BIOSの設定でUSBレガシーサポートを有効にしたり、OSの設定でUSBデバイスの電源管理を無効にしたりすることで、解決する場合があります。

それでも切り替えができない場合は、KVMスイッチのリセットを試みます。多くの場合、KVMスイッチ本体のリセットボタンを押すことでリセットが行えます。リセット後、再度切り替えを試してみましょう。

KVMスイッチ使用時のキーボード・マウスの動作不良の原因と対策

KVMスイッチ使用時にキーボードやマウスの動作不良が発生する原因として、互換性の問題が考えられます。一部のワイヤレスキーボードやマウスでは、KVMスイッチとの相性が悪い場合があります。

また、KVMスイッチの電力供給が不足していると、キーボードやマウスに十分な電力が供給されず、動作不良を引き起こすことがあります。KVMスイッチの電源アダプターが正しく接続されていることを確認しましょう。

動作不良が解消しない場合は、キーボードやマウスを別のものに交換してみるのも一つの方法です。互換性の高いUSB接続の有線キーボードとマウスを使用することで、問題が解決する可能性があります。

KVMスイッチのファームウェアアップデートの手順と注意点

KVMスイッチのファームウェアアップデートは、製品によって手順が異なります。一般的には、メーカーのWebサイトからファームウェアをダウンロードし、専用のアップデートツールを使用して行います。

アップデートの際は、KVMスイッチの電源を切らないよう注意が必要です。アップデート中に電源が切れてしまうと、KVMスイッチが起動しなくなる可能性があります。

また、ファームウェアのバージョンによっては、設定がリセットされることがあります。アップデート前に、現在の設定をメモしておくと良いでしょう。アップデート後、必要に応じて設定を再度行ってください。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「コンピュータ」に関するコラム一覧「コンピュータ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。