Web分離とは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

Web分離とは

Web分離とは、Webアプリケーションとエンドポイントデバイスを分離することで、マルウェアなどの脅威からエンドポイントを保護するセキュリティ対策です。Web分離を導入することで、Webブラウザなどのクライアント側アプリケーションとエンドポイントデバイス間の直接的な通信を遮断できます。

Web分離では、Webコンテンツを専用のサーバー上で実行し、エンドポイントにはレンダリングされた画面情報のみを転送する方式が一般的です。これにより、マルウェアに感染したWebコンテンツがエンドポイントに直接影響を及ぼすリスクを大幅に低減させることができるのです。

Web分離の実装方式には、リバースプロキシ方式とリモートデスクトップ方式の2種類があります。リバースプロキシ方式は、プロキシサーバーを経由してWebコンテンツにアクセスする方式であるのに対し、リモートデスクトップ方式は、仮想デスクトップにWebブラウザを配置し、そこにリモートアクセスする方式を指します。

Web分離の利点としては、Webコンテンツとエンドポイントの分離によるセキュリティリスクの低減以外にも、BYOD(Bring Your Own Device)への対応や、アプリケーション構成の統一による管理コストの削減などが挙げられます。一方で、レスポンスの低下やアーキテクチャの複雑化などの課題もあるため、適切な製品選定と運用設計が求められます。

昨今のクラウドサービスの普及や、在宅勤務の増加などを背景に、Web分離への注目度は高まっています。ゼロトラストセキュリティモデルの一環としてWeb分離を導入する企業も増えており、エンドポイントセキュリティ強化の切り札として期待されているのです。

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