Looker Studioの料金体系や他ツールとの比較、無料で使える範囲を完全解説!

text: XEXEQ編集部


Looker Studioの料金体系について知っておきたい基本情報

「Looker Studioの料金体系について知っておきたい基本情報」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • Looker Studioの基本料金は無料で利用できる範囲と制限
  • Looker Studio Proにアップグレードした場合の料金と追加機能
  • Looker StudioでBigQueryと連携する際に発生する利用料金

Looker Studioの基本料金は無料で利用できる範囲と制限

Looker Studioは、Googleアカウントさえ取得していれば無料で利用開始できるBIツールです。基本的な機能については無料プランでも制限なく使用可能となっています。ただし、同時に編集できる人数には上限があるため、大規模なチームでの利用には不向きな面もあります。

無料プランでも、GoogleアナリティクスやGoogleスプレッドシートなどのデータソースとの連携が可能です。これらのサービスから取得したデータを使ってダッシュボードやレポートを作成できるので、十分実用的に活用できます。また、作成したダッシュボードはWeb上で共有・公開することも可能です。

一方で、Looker Studioの無料プランには、利用できるデータソースの種類に制限があります。例えば、BigQueryなどの外部データベースと連携するには、別途料金が発生します。ユーザー数が多い大企業などでの本格的な利用を考える場合は、有料プランの検討が必要になるでしょう。

Looker Studio Proにアップグレードした場合の料金と追加機能

Looker Studio Proは、Looker Studioの有料版となるサービスです。料金は1ユーザーあたり月額7ドルからとなっており、ユーザー数に応じた従量課金制が採用されています。無料プランから乗り換える場合は、ユーザー数を考慮したコストシミュレーションが必要となります。

Looker Studio Proにアップグレードすることで、無料プランでは利用できない追加機能が使えるようになります。例えば、BigQueryをはじめとする外部データベースとのスムーズな連携が可能となり、より柔軟なデータ分析が行えます。また、大規模なチームでの共同作業にも適した権限管理機能なども利用できます。

ただし、Looker Studio Proの料金は、利用するユーザー数によって大きく変動します。数十人規模の中小企業であれば、そこまで高額にはなりませんが、数百人以上の利用を想定する大企業では、月額数千ドル以上の費用がかかるケースもあります。導入前に十分な検討とシミュレーションを行う必要があるでしょう。

Looker StudioでBigQueryと連携する際に発生する利用料金

Looker StudioでBigQueryと連携してデータ分析を行う場合、BigQuery側で別途利用料金が発生します。料金は、BigQuery内のデータに対する読み取りや書き込みの処理量に応じて変動します。大量のデータを扱うほど、コストが増大する仕組みになっています。

BigQueryの利用料金は、ストレージとクエリの2種類に分かれています。ストレージ料金は保存データ量に応じて発生し、アクティブストレージの場合は1GBあたり月額2.53円程度となっています。一方、クエリ料金は分析処理の量に応じて変動し、オンデマンドの場合は1TBあたり660円ほどかかります。

Looker StudioからBigQueryへのアクセスが頻繁に行われる場合、これらの料金が積み重なって高額になるリスクがあります。特に大企業などでデータ量が多い場合は、コスト管理が重要になります。BigQueryの課金体系を理解した上で、適切な利用計画を立てる必要があるでしょう。

Looker Studioと他のBIツールの料金比較

「Looker Studioと他のBIツールの料金比較」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • Looker StudioとTableauの料金プランの違い
  • Microsoft Power BIとLooker Studioの価格差
  • QlikViewなど他のBIツールとの料金面での比較

Looker StudioとTableauの料金プランの違い

Looker Studioと同じくBIツールとして知られるTableauは、基本的にはすべて有料プランでの提供となっています。Tableauの料金は、ユーザー単位での月額課金制が採用されており、エディション別に金額が異なります。例えば、Creatorプランの場合は1ユーザーあたり月額70ドルからとなっています。

一方、Looker Studioは基本無料で、有料版のLooker Studio Proも1ユーザーあたり月額7ドルからと、比較的安価な設定となっています。機能面では、TableauのほうがLooker Studioより高度で柔軟な分析が可能とされますが、料金という点ではLooker Studioにアドバンテージがあると言えるでしょう。

ただし、Looker Studioにも無料版では利用できない機能があるため、必要な機能に合わせて料金プランを比較検討する必要があります。例えば、大規模なチームでの利用を想定する場合は、Tableauのほうが柔軟な権限管理が可能で、運用面でのメリットがあるかもしれません。コストと機能のバランスを考えることが重要です。

Microsoft Power BIとLooker Studioの価格差

Microsoft Power BIは、Microsoftが提供するBIツールで、Excelなどとの連携に優れているのが特徴です。料金プランは、無料版とPro版の2種類が用意されています。無料版でもある程度の機能は利用できますが、データ容量などに制限があります。

一方、Power BIのPro版は、1ユーザーあたり月額9.99ドルからの利用が可能です。Looker Studio Proの月額7ドルと比べると、若干割高な印象があります。ただし、Power BIにはモバイルアプリが用意されており、外出先からのアクセスが容易という利点もあります。

企業での導入を検討する際は、すでにMicrosoft製品を利用しているかどうかも判断材料の1つになるでしょう。Excelなどとの連携を重視するのであれば、Power BIを選ぶメリットはあります。一方、Google製品との親和性を考えるなら、Looker Studioのほうが使い勝手が良いかもしれません。

QlikViewなど他のBIツールとの料金面での比較

QlikViewは、高度なデータ分析を実現するBIツールの1つです。インメモリ処理により高速な分析が可能で、大量データの扱いにも優れています。ただし、そうした高機能性ゆえに、導入コストは比較的高めに設定されています。

QlikViewは、ユーザー単位でのライセンス契約に加えて、サーバーライセンス料金も必要となります。実際の金額は企業規模や利用形態によって異なりますが、数十万円から数百万円規模になることもあるようです。中小企業では導入のハードルが高く、大企業向けのツールと言えます。

他にも、SAPのBusiness Objects、IBMのCognos Analyticsなど、大手IT企業が提供するBIツールは数多くあります。それぞれ特徴や強みが異なりますが、総じて導入コストは高めの傾向にあります。Looker Studioは、無料から始められる手軽さと、シンプルな料金体系の分かりやすさが魅力と言えるでしょう。

Looker Studioの料金が発生するケースと抑える方法

「Looker Studioの料金が発生するケースと抑える方法」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • Looker Studioの無料版でも費用が発生するシーンとは
  • BigQueryとの連携で料金を抑えるためのポイント
  • レポートの作成や共有で料金を節約する方法

Looker Studioの無料版でも費用が発生するシーンとは

Looker Studioの基本機能は無料で利用できますが、一部の機能を使う場合には別途費用が発生するケースがあります。代表的なのが、BigQueryなどの外部データベースとの連携です。BigQuery自体が有料サービスであるため、Looker StudioからBigQueryにアクセスすると、そのクエリ処理に応じた料金が発生します。

また、Looker Studioには有料のテンプレートも存在します。テンプレートを使えば、レポートのデザインや設定を最初から行う手間が省けるため便利ですが、中には数千円から1万円以上するテンプレートもあります。無料版のユーザーが有料テンプレートを購入する場合は、その分のコストが別途かかることになります。

さらに、Looker Studioでグラフを埋め込んだWebサイトを公開する場合、アクセス数が増えるとGraphical Processing Unit(GPU)の使用量が増大し、GoogleのCloudサービスの料金が発生する可能性もあります。ただし、一般的なレポート作成や共有の範囲であれば、こうしたケースはまれです。

BigQueryとの連携で料金を抑えるためのポイント

Looker StudioとBigQueryを連携させる場合、BigQueryの利用料金を抑えるためのポイントがいくつかあります。まず、BigQueryに保存するデータは必要最小限にとどめることが重要です。大量のデータを保管していると、ストレージ料金がかさんでしまいます。不要なデータは定期的に削除するようにしましょう。

また、Looker StudioからBigQueryに対して実行するクエリは、できるだけ効率的なものにする必要があります。無駄なデータ処理を行うと、クエリ料金が高額になる恐れがあります。必要なカラムだけを抽出するようSELECT文を工夫したり、結果をキャッシュするなどの対策が有効です。

BigQueryの料金体系を理解することも大切です。クエリ処理には、オンデマンドの使用量に応じた課金と、月額の定額制プランの2種類があります。使用頻度が高い場合は、定額制のほうがトータルコストを抑えられることもあります。自社の利用状況を見極めて、最適なプランを選択するようにしましょう。

レポートの作成や共有で料金を節約する方法

Looker Studioでレポートを作成したり共有したりする際にも、料金を節約するための工夫が可能です。例えば、有料テンプレートを多用すると、コストがかさむ要因となります。できるだけ無料のテンプレートを活用し、カスタマイズするのも1つの方法です。

また、レポートのシェアリングもデータ通信料に影響します。特に、大容量の画像を多数埋め込んだレポートを頻繁に共有していると、思わぬ出費につながることがあります。レポートのデザインをシンプルにし、必要最低限の情報に絞ることが賢明と言えます。

PDFなどの形式でレポートをダウンロードする頻度を減らすのも、料金削減に役立ちます。Looker Studio上で完結できる作業はクラウド上で行い、ダウンロードは必要な時だけにするようにしましょう。こうした地道な積み重ねにより、無駄なコストを省くことができるはずです。

タイトル:Looker Studioの料金体系や他ツールとの比較、無料で使える範囲を完全解説! ディスクリプション:Looker Studioは基本無料のBIツールですが、BigQueryとの連携などで料金が発生することもあります。本記事では、LookerStudioの料金体系について、無料プランの範囲や制限、有料プランへのアップグレード、他のBIツールとの価格比較など、コストに関する情報を幅広く解説します。料金を抑えるためのポイントもご紹介するので、Looker Studio導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

参考サイト

  1. IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
  3. SAP. https://www.sap.com/japan/index.html
  4. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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