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公開：2024-09-26

4MOONがテックドクターとあすか製薬と共同研究、ウェアラブルデバイスで月経症状の実態把握へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 4MOON、テックドクター、あすか製薬が共同研究開始
• 月経症状の実態把握と重症度判定を目指す
• ウェアラブルデバイスのデータを活用

ヘルスケアアプリ4MOONによる月経症状研究の開始

インタースペースのグループ会社4MEEE株式会社が運営するヘルスケアアプリ『4MOON』は、テックドクターとあすか製薬との共同研究に協力することを2024年9月25日に発表した。この研究では、『4MOON』の利用ユーザーの協力のもと、ウェアラブルデバイスから取得したデータを活用し、月経に伴う身体的・心理的な症状の実態を正確に把握することを目指している。^[1]

月経に伴う不調は多くの女性にとって深刻な問題となっており、何らかの不調を抱えている人は70％に上るという報告もある。特に月経困難症は日常生活、仕事、学業に支障をきたすが、症状の個人差が大きく、その実態を正確に把握することが困難であった。

本研究では、ウェアラブルデバイスから得られる運動・睡眠・脈拍などのデータと、月経に関する自己報告情報を組み合わせることで、さまざまな症状が日常生活に与える影響を把握し、客観的かつ定量的に評価する。将来的には、月経困難症などの重症度を定量的に示すデジタルバイオマーカーの開発を目指している。

月経症状研究の概要

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デジタルバイオマーカーについて

デジタルバイオマーカー（dBM）とは、ウェアラブルデバイス等のデジタル機器から取得したデータを活用し、疾患の有無や進行状態、治療や介入による中長期の変化などを客観的に確認するための指標のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 日常生活における連続的なデータ収集が可能
• 医療機関外でのリアルタイムモニタリングが可能
• 個別化医療の実現に貢献

従来の医療機関での「点のデータ」と比較して、デジタルバイオマーカーは日常生活における「線のデータ」を取得できる点が革新的だ。これにより、月経に伴う症状の変化をより細かく把握することが可能となり、一人ひとりに合わせた最適なケアや治療法の開発につながることが期待されている。

月経症状研究に関する考察

4MOON、テックドクター、あすか製薬による共同研究は、女性の健康課題解決に向けた画期的な取り組みだ。ウェアラブルデバイスを活用することで、これまで主観的な評価に頼っていた月経症状を客観的かつ定量的に把握できるようになる可能性がある。これにより、月経困難症などの診断精度が向上し、適切な治療機会の提供につながることが期待される。

一方で、この研究にはデータのプライバシーや倫理的な課題も存在する。個人の健康データを扱うため、データの匿名化や安全な管理、利用目的の明確化など、厳格な情報管理体制の構築が不可欠だ。また、ウェアラブルデバイスの精度や信頼性の確保、デバイスを常時装着することによる心理的負担の軽減なども、解決すべき課題として挙げられる。

今後は、この研究を通じて得られた知見を基に、月経症状管理のためのAIアシスタントの開発や、個別化された治療法の提案など、より高度なヘルスケアソリューションの創出が期待される。さらに、月経だけでなく、女性特有の他の健康課題にも研究範囲を広げることで、包括的な女性の健康支援システムの構築につながる可能性もある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ヘルスケアアプリ『4MOON』が協力！テックドクターとあすか製薬、月経に伴う症状に関する共同研究を開始 | 株式会社インタースペースのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000483.000013544.html, (参照 24-09-26).

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