ビジネススキル

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公開：2024-10-05

三菱地所がスタートアップスタジオ併設型ファンドに参画、新事業創出の加速と日本のオープンイノベーション促進へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三菱地所がCo-Founder Fundに参画
• スタートアップスタジオ機能を活用
• xLINK丸の内永楽ビルに拠点を開設

三菱地所がスタートアップスタジオ併設型ファンドに参画し新事業創出を加速

三菱地所株式会社は、株式会社プライムパートナーズが設立するスタートアップスタジオ併設型のシードファンド「Co-Founder Fund投資事業有限責任組合」にアンカー投資家として2024年10月4日に参画した。このファンドは、事業機会の探索・検証・共同創業を推進するスタートアップスタジオ機能や、起業家予備軍を迎える客員起業家制度を有している。^[1]

三菱地所は、既存事業の強みを活かした新しいビジネスモデルの創出を加速させることを目的に出資を行った。スタートアップスタジオを通じて、同社の事業課題等を起点に新事業アイディアを発掘し、客員起業家による事業検証などを経て新たな事業の共同創業を目指している。また、創出された事業の将来的な買収等も視野に入れ、事業共創を進めていく方針だ。

Co-Founder Fundのスタートアップスタジオの活動拠点は、東京・丸の内の「xLINK(クロスリンク)丸の内永楽ビル」内に開設された。三菱地所は、本ファンドに参画する他事業会社との事業探索活動やスタートアップの共同創業を推進し、日本のオープンイノベーションの課題解決を目指している。この取り組みにより、創業前の起業家やシードステージのスタートアップにも積極的にアプローチすることが可能となり、切れ目のないオープンイノベーション活動の実現を図る。

Co-Founder Fundの概要

スタートアップスタジオについて

スタートアップスタジオとは、起業家が新しいコンセプトを打ち出すうえで理想的なリソースを提供する組織のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 複数の企業を同時期に立ち上げ効率的に支援
• 起業家に対して理想的なリソースを提供
• 多くの新規企業を生み出す能力を持つ

Co-Founder Fundのスタートアップスタジオは、事業機会の探索・検証・共同創業を推進する機能を持っている。三菱地所はこのスタジオを通じて、自社の事業課題等を起点に新事業アイディアを発掘し、客員起業家による事業検証を経て新たな事業の共同創業を目指している。このアプローチにより、既存事業の強みを活かした新しいビジネスモデルの創出を加速させることが期待されている。

Co-Founder Fundへの参画に関する考察

三菱地所のCo-Founder Fundへの参画は、オープンイノベーションを通じた新事業創出の加速という点で非常に興味深い取り組みだ。特に、スタートアップスタジオという仕組みを活用することで、アイディアの探索から事業化までを効率的に進められる可能性が高い。一方で、大企業とスタートアップの文化の違いや意思決定スピードの差異が、共同創業の過程で摩擦を生む可能性も考えられるだろう。

この課題に対しては、双方の強みを活かしつつ柔軟なコミュニケーション体制を構築することが解決策となり得る。今後、三菱地所には不動産業界の知見を活かしつつ、テクノロジーやサステナビリティなどの新たな領域でイノベーティブな事業を生み出すことが期待される。特に、都市開発とデジタル技術の融合や、環境配慮型の不動産サービスなど、社会課題解決型の新事業創出に注目したい。

また、このようなファンドへの参画を通じて、三菱地所自身のイノベーション文化醸成にも効果があるのではないだろうか。社内外のリソースを柔軟に組み合わせ、新たな価値を創造する能力は、今後の不動産業界の変革において極めて重要になると考えられる。三菱地所の取り組みが、業界全体のオープンイノベーション促進のモデルケースとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「スタートアップスタジオ併設型ファンドに参画 | 三菱地所株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000149085.html, (参照 24-10-05).

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