テクノコムが施工管理者養成コース第三期修了式を開催、建設業界の若手人材不足解消に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

テクノコムが「施工管理者養成コース」第三期修了式を開催
建設業界の若手人材不足解消を目指す研修プログラム
北海道で第四期の開催が決定

テクノコムの「施工管理者養成コース」が建設業界の人材不足解消に貢献

東洋ワークグループの技術系人材派遣会社であるテクノコムは、2024年9月30日に「施工管理者養成コース」第三期の修了式を開催した。このコースは建設業界の若手人材不足を解消するため、2023年1月から給与支給型の研修プログラムとしてスタートしている。第一期生と第二期生はすでに施工管理補助やCADオペレーターなどの仕事に従事している。^[1]

建設業界では労働人口の減少や新規就業者の減少による人手不足が深刻な問題となっており、2025年には約90万人の労働力が不足すると予測されている。「施工管理者養成コース」は、若手社員を基礎から教育し、建設施工管理補助などの仕事に就けるよう開講された。研修内容には図面の解読、測量・CAD技術の習得、工程管理・品質管理・安全管理等の知識習得が含まれる。

第四期「施工管理者養成コース」は、テクノコムとして初めて北海道で開催される。北海道職業能力開発大学校を受講会場とし、5ヵ月間の研修を通じて社員のリスキリングを行う。大型の建築プロジェクトが予定されている北海道において、有為な人材輩出に貢献することが期待されている。

「施工管理者養成コース」の概要

	第三期	第四期
開催地	宮城県	北海道
受講場所	ポリテクセンター宮城、ほか	北海道職業能力開発大学校（小樽市銭函）
期間	5ヵ月間	5ヵ月間
特徴	給与支給型の研修プログラム	テクノコム初の北海道開催
目標	建築施工管理技士2級の受験可能レベル	大型建築プロジェクトへの人材輩出

リスキリングについて

リスキリングとは、既存の技能を磨き直したり、新たなスキルを習得したりすることで、変化する労働市場に適応する能力を高める取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

既存の職業スキルを更新・強化する
新しい技術や知識を習得し、キャリアの幅を広げる
産業構造の変化に対応し、雇用可能性を高める

テクノコムの「施工管理者養成コース」は、建設業界におけるリスキリングの一例と言える。このプログラムでは、建設業に関する基礎知識から専門的なスキルまでを体系的に学ぶことができ、業界未経験者でも施工管理技術者として活躍できるよう支援している。リスキリングを通じて、建設業界の人材不足解消と同時に、個人のキャリア発展にも貢献している。

テクノコムの施工管理者養成コースに関する考察

テクノコムの「施工管理者養成コース」は、建設業界の人材不足という喫緊の課題に対する具体的な解決策として評価できる。特に、業界未経験者を対象とし、給与支給型の研修プログラムとして実施している点は、参加者の経済的負担を軽減しつつ、質の高い人材を育成する効果的なアプローチだ。また、第四期から北海道での開催を決定したことで、地域の特性に応じた人材育成が可能になると考えられる。

一方で、今後の課題としては、短期間での育成による技術力や経験の不足が挙げられる。5ヵ月間の研修で身につけた知識やスキルが、実際の現場で十分に通用するかどうかは不透明だ。この問題に対しては、研修修了後のフォローアップ体制の構築や、現場経験豊富な社員とのメンター制度の導入などが解決策として考えられる。また、建設業界全体での取り組みとして、このようなプログラムの標準化や、業界団体による認定制度の創設なども検討に値するだろう。

今後、「施工管理者養成コース」には、AI技術やIoTなどの最新テクノロジーを取り入れた内容の追加が期待される。建設業界のデジタル化が進む中、これらの技術に精通した人材の需要は更に高まると予想されるからだ。テクノコムには、時代の変化に応じてプログラムを柔軟に進化させ、建設業界の持続可能な発展に寄与する人材育成の中心的役割を担うことが期待される。