【CVE-2024-9783】D-Link DIR-619Lファームウェアに深刻な脆弱性、情報漏洩やDoS攻撃のリスクが浮上
スポンサーリンク
記事の要約
- D-Link DIR-619Lに古典的バッファオーバーフロー脆弱性
- CVSS v3基本値8.8、CVSS v2基本値9.0の重大な脆弱性
- 情報取得、改ざん、DoS攻撃のリスクあり
スポンサーリンク
D-Link DIR-619Lファームウェアの深刻な脆弱性が発見
D-Link Systems, Inc.のDIR-619Lファームウェアにおいて、古典的バッファオーバーフローの脆弱性が2024年10月10日に公開された。この脆弱性はCVE-2024-9783として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは古典的バッファオーバーフロー(CWE-120)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。[1]
CVSS v3による深刻度基本値は8.8(重要)、CVSS v2による深刻度基本値は9.0(危険)と評価されており、この脆弱性の重大さを示している。攻撃に必要な特権レベルは低く、利用者の関与は不要とされているが、影響の想定範囲に変更はないとされている。機密性、完全性、可用性のいずれへの影響も高いと評価されており、潜在的な被害の大きさが懸念されるだろう。
この脆弱性の影響を受けるシステムは、D-Link Systems, Inc.のDIR-619Lファームウェアバージョン2.06である。想定される影響として、情報の取得、情報の改ざん、およびサービス運用妨害(DoS)状態にされる可能性が挙げられている。対策としては、ベンダー情報および参考情報を確認し、適切な対応を実施することが推奨されている。
DIR-619L脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性タイプ | 古典的バッファオーバーフロー(CWE-120) |
CVE識別子 | CVE-2024-9783 |
CVSS v3基本値 | 8.8(重要) |
CVSS v2基本値 | 9.0(危険) |
影響を受けるシステム | D-Link DIR-619L ファームウェア 2.06 |
想定される影響 | 情報取得、情報改ざん、DoS攻撃 |
スポンサーリンク
バッファオーバーフローについて
バッファオーバーフローとは、プログラムがバッファ(データを一時的に保存する領域)に割り当てられたメモリ領域を超えてデータを書き込むときに発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- メモリ破壊やプログラムの異常終了を引き起こす可能性がある
- 攻撃者による任意のコード実行につながる可能性がある
- C言語など低レベル言語で書かれたプログラムで発生しやすい
古典的バッファオーバーフローは、特にスタック上のバッファに対して発生する脆弱性を指す。D-Link DIR-619Lファームウェアの場合、この脆弱性により攻撃者がネットワーク経由で容易に攻撃を実行できる可能性がある。CVSSスコアが高いことから、この脆弱性の深刻度と早急な対応の必要性が示唆されている。
D-Link DIR-619L脆弱性に関する考察
D-Link DIR-619Lファームウェアの脆弱性が公開されたことは、ネットワーク機器のセキュリティ管理の重要性を再認識させる出来事だ。特に古典的バッファオーバーフローという、長年知られている脆弱性タイプが最新のファームウェアに存在していたことは、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を浮き彫りにしている。この事例は、ファームウェア開発時のコードレビューやセキュリティテストの徹底が不可欠であることを示唆しているだろう。
今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性があり、特にインターネットに接続されたDIR-619Lデバイスが標的となる恐れがある。対策として、ファームウェアの迅速な更新が不可欠だが、ユーザーへの適切な通知と更新プロセスの簡素化も重要な課題となるだろう。また、長期的には、自動更新機能の実装やセキュアブート機能の強化など、より堅牢なセキュリティ機能の導入が求められる。
この事例を教訓に、IoT機器メーカーはセキュリティバイデザインの原則に基づいた開発プロセスの見直しが必要となるだろう。また、ユーザー側も定期的なファームウェア更新の重要性を認識し、積極的にセキュリティ対策を行う必要がある。今後は、脆弱性情報の迅速な公開と対応、そして産学官連携によるセキュリティ研究の促進が、より安全なネットワーク環境の構築に向けた鍵となるだろう。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-010438 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010438.html, (参照 24-10-18).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- WebMoneyとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Webサーバーとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Webhookとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WebViewとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WebExとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WCF(Windows Communication Foundation)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WebLogicとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Webアプリケーションサーバとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WannaCryとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WAF(Web Application Firewall)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- ペンタセキュリティがD'Amo KMS SCを発表、暗号鍵管理システムでデータ保護を強化
- 日本PCサービスがネクスト光をリニューアル、デジタルトラブル解決のサポート体制を強化
- ポラリファイが公的個人認証サービスに顔照合機能を追加、本人確認の厳格化となりすまし防止を実現
- FIXERとさくらインターネットが生成AIサービスGaiXerの提供で提携、国内完結型のセキュアなAI活用を実現へ
- TP-LinkがTapo H110を発表、8,000以上のブランドに対応するスマートリモコンでスマートホームの利便性が向上
- アクセルラボが顔認証スマートインターホンを発表、集合住宅の利便性とセキュリティが向上
- ナレッジセンスがChatSenseに導入効果可視化機能を追加、生成AI活用状況の把握が容易に
- タップルがマッチングアプリ業界初のスクリーンショット防止機能を導入、ユーザーのプライバシー保護を強化
- AI insideが全文OCR for Cubeを発表、オンプレミス環境で高精度OCRとセキュアな文書管理を実現
- ビーマップが可搬仮設型ブロードバンドバックホールソリューションを発表、災害時の通信インフラ復旧に貢献
スポンサーリンク