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NTTドコモがベトナムでDOOH事業展開、DatVietグループと合弁会社Vie BOARDを設立しインプレッションベースの広告配信を実現

text: XEXEQ編集部


記事の要約

  • NTTドコモがベトナムでDOOH広告事業を展開
  • DatVietグループと合弁会社Vie BOARDを設立
  • 位置情報データを活用した広告効果測定技術を提供

NTTドコモのベトナムDOOH広告事業展開

NTTドコモは、ベトナムのメディアコングロマリット企業DatVietグループと合弁会社「VIE BOARD CORPORATION」を設立し、デジタル屋外広告(DOOH)事業を展開すると発表した。この合弁会社は、ドコモが日本で培った位置情報データを活用した広告効果測定技術を、ベトナムのDOOH市場に導入することを目的としている。[1]

Vie BOARDは、ドコモの独自データサイエンス技術とDatVietグループの現地ネットワークを組み合わせ、ベトナムでのインプレッションベースのDOOH広告配信事業を展開する。この技術により、広告の視認者数やユーザー属性を推計し、より効果的な広告配信と効果測定を可能にする。

合弁会社の設立は2024年8月を予定しており、ドコモが49%、DatVietVACが50.1%、DatVietOOHが0.9%を出資する。Vie BOARDは、ベトナム全土でのDOOH化推進と広告効果最大化に向けて取り組みを進める方針だ。

NTTドコモ DatVietグループ Vie BOARD
主な役割 データサイエンス技術提供 現地ネットワーク活用 DOOH広告配信事業運営
強み 位置情報データ解析 ベトナム市場知見 効果的広告配信
出資比率 49% 51%(DatVietVAC 50.1%、DatVietOOH 0.9%) -

インプレッションベースの広告配信について

インプレッションベースの広告配信とは、広告が表示された回数や視聴された回数に基づいて広告効果を測定し、配信を最適化する手法のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 広告の表示回数や視聴回数を基準に効果を測定
  • ユーザーの属性や行動データを活用して最適化
  • リアルタイムでの効果測定と配信調整が可能

インプレッションベースの広告配信は、従来の固定料金型の広告と比較して、より精緻な効果測定と最適化が可能となる。広告主にとっては投資対効果の向上が期待でき、メディア側も収益の最大化を図ることができる。特にDOOH広告では、位置情報データを活用することで、より正確な視認者数の推計が可能となり、効果的な広告配信が実現できる。

NTTドコモのベトナムDOOH事業展開に関する考察

NTTドコモのベトナムDOOH事業展開において、現地の法規制や文化的差異への対応が課題となる可能性がある。ベトナムの広告規制や個人情報保護法制が日本と異なる場合、データ活用の範囲や方法の調整が必要となるだろう。また、ベトナム消費者の広告に対する態度や受容性が日本と異なる可能性も考慮し、現地のニーズに合わせたサービス展開が求められる。

今後、Vie BOARDには広告効果の可視化や測定精度の向上に加え、ベトナム特有の広告ニーズに対応する新機能の開発が期待される。例えば、ベトナムの急速な都市化に伴う交通渋滞を考慮した動的な広告配信や、現地の祝祭日に合わせた季節性の高いキャンペーン機能などが考えられる。これらの機能により、広告主にとってより魅力的なプラットフォームとなる可能性がある。

NTTドコモのベトナム進出は、日本企業の東南アジアでのDX推進の先駆けとなる可能性がある。成功事例となれば、他の日本企業のベトナム進出や、ベトナム以外の東南アジア諸国への展開にも影響を与えるだろう。一方で、現地企業との協業モデルの構築や、データ活用に関する透明性の確保など、持続可能なビジネス展開のためのベストプラクティスの確立が期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ベトナムで位置情報データを使ったDOOH広告配信事業を営む 合弁会社「Vie BOARD」の設立に合意 | 株式会社NTTドコモのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000255.000118641.html, (参照 24-07-30).

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