クオリードとマリア財団が障がい福祉で国際連携、台湾の就労支援事業所への支援を開始しインクルーシブな社会づくりを推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

クオリードがマリア財団とパートナーシップを発表
台湾の就労支援事業所への支援を開始
インクルーシブな社会づくりを目指す取り組み

クオリードとマリア財団の障がい福祉における国際連携

株式会社クオリードは2024年10月1日にマリア社会福祉財団とのパートナーシップを発表し、台湾の就労支援事業所への支援を開始した。クオリードはグループ会社及び国内外メーカーと協力して課題解決に取り組んできた実績があり、台湾の障がい福祉事業所に対して作業依頼および生産ノウハウを提供することで問題の緩和・解消に貢献する方針だ。^[1]

クオリードは障がいの特性や志向性を考慮した事前生産を実施し、作業時の問題点把握と解決方法を明確にした上で生産工程を細分化して発注を行う。クラウド技術を活用した遠隔での作業指導により、ノウハウの共有と即時解決を実現し、国境を超えた職員間の交流や情報交換を促進するだろう。

マリア財団は設立以来36年にわたり知的障害者へのケアに取り組んでおり、台中市政府も政策面での支援を表明している。このパートナーシップを通じて、障がい福祉の運営課題の緩和および解消を目指すとともに、利用者の国際的な視野を広げインクルーシブな社会づくりに寄与することが期待される。

日台障がい福祉連携の概要

項目	詳細
連携開始日	2024年10月1日
主な課題	多様化する支援ニーズ、作業単価の低さ、人材確保の困難さ
解決策	事前生産による工程最適化、市場価格での単価設定、クラウド技術活用
期待される効果	作業バリエーション増加、報酬のベースアップ、支援の質向上
今後の展望	提携事業所の拡大、インクルーシブな社会づくりへの貢献

パートナーシップの詳細はこちら

就労継続支援について

就労継続支援とは、障がいのある方が自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、就労の機会を提供し、生産活動を通じて知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う福祉サービスのことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

A型は雇用契約を結び最低賃金が保証される
B型は雇用契約を結ばず個々の能力に応じた工賃が支払われる
作業指導や生活支援を通じて就労に必要な知識・能力の向上を図る

クオリードは京都府・滋賀県を中心に就労継続支援A型ワクアWAQUAおよび就労継続支援B型事業所QUOを展開し、多様性に対応した作業メニューと地域トップクラスの工賃実績を誇っている。台湾においても日本のA型/B型事業所に近い庇護工場という業態が存在し、同様の課題を抱えているため、国際的な連携による解決が期待されている。