ツボスタがブラインドコミュニスを開始、視覚遮断で組織のコミュニケーション向上を図る

text: XEXEQ編集部

ツボスタがブラインドコミュニスを開始、視覚遮断で組織のコミュニケーション向上を図る

PR TIMES より


記事の要約

  • ツボスタがブラインドコミュニスを開始
  • 視覚を遮断してコミュニケーションを学ぶ
  • 企業・学校向け研修事業として展開

ブラインドコミュニスの概要と期待される効果

株式会社ツボスタは2024年8月より、視覚を遮断した状態でのコミュニケーション活動を通じて組織の人間性とチームワークの向上を目指す研修事業「ブラインドコミュニス」を東海3県で開始した。この取り組みは、視覚障がい者スポーツであるブラインドフットボールからインスピレーションを得ており、参加者は視覚情報を遮断された環境下で他者とコミュニケーションを取ることを学ぶ。[1]

ブラインドコミュニスの研修は、実技2部と座学1部の計3部構成で行われる。実技では、目隠しをした状態でのグループワークや言葉や音のみを使用したナビゲーション活動が含まれ、参加者は視覚に頼らないコミュニケーションスキルを磨く。座学では、実践を通じて得た気づきや学びを振り返り、日常のコミュニケーションに活かす方法を検討する。

この研修事業の主な目的は、相手の気持ちを考える機会の創出、言葉遣いの見直し、伝え方の重要性の認識、円滑な人間関係の構築、そして障がい者への理解促進だ。ツボスタは、この活動を通じて組織全体のコミュニケーション能力向上と、より思いやりのある社会の実現を目指している。将来的には全国展開と視覚障がい者の雇用支援も視野に入れている。

実技1 実技2 座学
主な目的 チームワーク向上 コミュニケーション向上 学びの振り返り
活動内容 目隠しでのグループワーク 言葉や音のみでのナビゲーション 実践の振り返りと日常への応用
期待される効果 アイスブレイク 伝え方の見直し コミュニケーション能力の向上

ブラインドフットボールについて

ブラインドフットボールとは、視覚障がい者向けに考案されたサッカーの一種であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 選手は完全に目隠しをして競技を行う
  • ボールには鈴が入っており、音で位置を把握する
  • フィールドプレーヤーとキーパーの声かけが重要

ブラインドフットボールは、視覚を使用せずに競技を行うことで、選手たちのコミュニケーション能力と空間認識能力を高める効果がある。選手同士の声かけや、ボールの音を頼りにプレーを組み立てる必要があるため、チームワークと集中力が非常に重要となる。この競技の特性が、ブラインドコミュニスの研修プログラムに活かされているのだ。

ブラインドコミュニスに関する考察

ブラインドコミュニスの導入により、企業や学校でのコミュニケーション研修に新たな視点がもたらされる可能性がある。しかし、参加者の安全確保や、個人の感覚の違いによる体験のばらつきなど、実施上の課題も予想される。これらの問題に対しては、十分な事前説明と安全対策、そして参加者のフィードバックを基にしたプログラムの継続的な改善が必要となるだろう。

今後、ブラインドコミュニスの効果を科学的に検証し、その結果を公開することで、プログラムの信頼性と有効性を高めることが期待される。また、視覚以外の感覚を使ったコミュニケーション手法の開発や、他の障がい者スポーツからのインスピレーションを得た新たなプログラムの追加など、研修内容のさらなる充実化も考えられる。このような取り組みにより、多様性理解やインクルーシブな組織文化の醸成にも貢献できるのではないだろうか。

ブラインドコミュニスの全国展開と視覚障がい者の雇用支援は、社会的インパクトの大きな目標だ。これらの実現には、地域の障がい者団体や企業との連携強化、そして効果的な広報戦略が不可欠となる。また、オンラインでの研修提供や、異なる障がいに対応したプログラムの開発など、サービスの拡充も検討の余地がある。ツボスタの今後の展開から目が離せない。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「【愛知】視覚障がい者スポーツ・ブラインドフットボールから着想した “視覚情報を遮断する” 研修事業「ブラインドコミュニス」を、企業・学校などの団体向けに本格始動。 | 株式会社ツボスタのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000117324.html, (参照 24-07-30).

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