経営

MANAGEMENT

公開：2024-10-25

I-neがTTrading社の株式を取得、SALONIAブランドの生産管理機能を強化し年間8億円のEBITDA改善へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• I-neがTOA社子会社の株式取得を決定
• SALONIAの生産管理機能をグループ内に統合
• 年間8億円のEBITDA改善を見込む

I-neによるTTrading社の株式取得と事業強化

株式会社I-neは美容家電ブランドSALONIAの生産管理・輸出入・品質管理などの機能強化を目的として、2024年10月23日に株式会社東亜産業の完全子会社であるTTrading社の株式取得を決定した。TTrading社の発行済普通株式100株を取得し、TOA社は無議決権株式150株を保有する形で連結子会社化を進めることになったのだ。^[1]

I-neは2023年2月に発表した中期経営計画において売上高550億円と営業利益率13%を数値目標として掲げており、ヘアケア系・美容家電の継続成長やスキンケアの拡大などを基本方針としている。生産管理等の機能をグループ内に取り込むことで中間マージンの削減によるEBITDAの改善が期待できるだろう。

株式取得により生産・品質管理機能を自社グループ傘下に置くことで、スピーディーな商品開発やQCDの向上が可能になった。獲得した利益をSALONIAブランドの中～高価格帯商品の開発と販売に再投資することで、美容家電事業のさらなる成長を目指している。

TTrading社の株式取得概要

QCDについて

QCDとは製造業における品質（Quality）、コスト（Cost）、納期（Delivery）の頭文字を組み合わせた言葉で、製品やサービスの価値を評価する重要な指標となっている。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 品質管理による製品の信頼性向上
• コスト削減による収益性の改善
• 納期管理による顧客満足度の向上

I-neがTTrading社を子会社化することで、SALONIAブランドの商品開発における品質管理体制が強化され、中間マージンの削減によるコスト改善が見込まれている。生産管理機能の内製化により納期管理も効率化され、QCD全体の最適化が期待できる状況となっている。

I-neのTTrading社株式取得に関する考察

I-neによるTTrading社の株式取得は、生産管理機能の内製化による中間マージンの削減と品質管理体制の強化という点で非常に効果的な判断といえる。年間8億円のEBITDA改善見込みは、中期経営計画における売上高550億円と営業利益率13%という目標達成に向けて大きな推進力となるだろう。

一方で、生産管理機能の移管に伴う組織体制の再構築や業務プロセスの見直しには一定の時間とコストが必要となることが予想される。スムーズな統合を実現するためには、従業員のスキルアップや情報システムの整備など、細やかな対応が求められるだろう。

今後はSALONIAブランドの中～高価格帯商品の開発と販売を強化することで、さらなる事業成長が期待できる。生産管理機能の内製化によって得られた利益を効果的に再投資し、製品ラインナップの拡充や品質向上を図ることで、美容家電市場における競争力を高められるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「I-ne、一部美容家電ODM機能の獲得を目的とした株式会社東亜産業の子会社の株式譲渡契約の締結に関するお知らせ | 株式会社Ｉ－ｎｅのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000715.000012002.html, (参照 24-10-25).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「経営」に関するコラム一覧「経営」に関するニュース一覧