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Money Forward XがAI与信審査モデルを開発、オリコとの協業で法人向け与信審査の効率化を実現

text: XEXEQ編集部


記事の要約

  • Money Forward XがAI与信審査モデルを開発
  • オリコと協業し、法人向け与信審査に活用
  • Mikatano融資ポータルとの連携を検討

Money Forward XのAI与信審査モデル開発とオリコとの協業

株式会社マネーフォワードは、Money Forward X部門において法人や個人事業主向けの金融データ分析・活用の取り組みを本格化させた。株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)との協業により、法人向けAI与信審査モデルを新たに開発したのだ。このモデルは、オリコの法人向け与信審査での活用や、マネーフォワードのアグリゲーション基盤を利用する地域金融機関への提供が検討されている。[1]

Money Forward Xは、アカウントアグリゲーション技術を核に多様な金融関連サービスを展開しており、2021年からは金融データの分析基盤開発にも着手している。一方、オリコは1954年の創業以来、信販業界のパイオニアとして幅広い事業分野でサービスを提供し、各種金融商品に特化した高精度なスコアリングモデルを構築してきた。

今回開発されたAI与信審査モデルは、マネーフォワードのデータ分析ノウハウとオリコのクレジット事業データを組み合わせ、企業のキャッシュフローから資金繰り状況の変化を予測する独自のシステムだ。このモデルは、オリコの法人向け与信審査での活用が検討されており、金融機関の業務効率化とコスト削減、さらには顧客の利便性向上に貢献することが期待されている。

Money Forward X オリコ AI与信審査モデル
主な特徴 アカウントアグリゲーション技術 信販業界のパイオニア キャッシュフロー予測
強み 金融データ分析基盤 高精度スコアリングモデル 独自の与信審査システム
対象 法人・個人事業主 多様な事業分野 法人向け与信審査
今後の展開 地域金融機関へのサービス提供 中小企業・個人事業主支援 Mikatano融資ポータルとの連携

アカウントアグリゲーション技術について

アカウントアグリゲーション技術とは、複数の金融機関やサービスの口座情報を一元的に管理・表示する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 複数の金融機関の口座情報を一括で取得・管理
  • ユーザーの資産状況を包括的に可視化
  • 金融データの分析による付加価値サービスの提供

この技術により、ユーザーは複数の金融機関やサービスにログインする手間が省け、総合的な資産管理が容易になる。また、金融機関や企業にとっては、顧客の金融行動を包括的に把握することが可能となり、より精度の高い与信審査や個別化されたサービス提供につながるのだ。

AI与信審査モデルに関する考察

AI与信審査モデルの導入により、金融機関の与信審査プロセスが大きく変革される可能性が高い。従来の財務諸表中心の審査から、リアルタイムのキャッシュフローデータを活用した動的な審査へと移行することで、より正確なリスク評価が可能になるだろう。一方で、AIモデルの判断基準の透明性確保や、データバイアスへの対処が新たな課題となる可能性がある。

今後、AI与信審査モデルにはより多様なデータソースの統合が期待される。例えば、業界特有の経済指標や、ソーシャルメディアデータなどの非財務情報を取り込むことで、より包括的な企業評価が可能になるかもしれない。また、ブロックチェーン技術との連携により、データの信頼性と追跡可能性を高めることも考えられるだろう。

さらに、AI与信審査モデルの普及は、金融包摂の促進にも寄与する可能性がある。従来の審査基準では評価が難しかった新興企業や個人事業主に対しても、より柔軟な融資判断が可能になるかもしれない。ただし、モデルの公平性と説明可能性の確保が重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ Money Forward. 「Money Forward X、金融データ分析のノウハウを活かしAI与信審査モデルを開発|株式会社マネーフォワード」. https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20240730-mf-press/, (参照 24-08-01).

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