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KHRONOSグループとVRMコンソーシアムが連携、3Dアバターファイル形式VRMの国際標準化でメタバースの相互運用性向上へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • VRMコンソーシアムとKhronosがVRMの国際標準化に向け協力
  • VRMをglTFの公式拡張機能として統合へ
  • メタバース業界での認知度向上と普及促進を目指す

KHRONOSグループとVRMコンソーシアムが3Dアバター規格VRMの国際標準化へ向け連携

VRMコンソーシアムは、3Dアバター向けファイル形式VRMの国際標準化に向けてThe Khronos Group Inc.と2024年10月25日に協力体制を発表した。VRMは一般社団法人VRMコンソーシアム技術委員長の岩城進之介によって提唱された日本発の3Dアバター規格であり、バーチャルキャストやVRoid Studio、clusterなど多くのサービスで採用されている。[1]

両社は2024年1月にリエゾン合意を締結し、VRMの機能をKhronos glTFの公式拡張機能Ratified Khronos Extensionsに統合する調整を進めている。glTFは高い拡張性を持つ規格であり、Khronosに承認された拡張機能の多くはglTFのコア仕様として取り込まれている。

VRMがKhronos glTF Ratified Extensionsに採用されることで、ISO/IEC規格として国際的な認知が期待できる。規格の継続性と安定性が保証されることで、ユーザーやクリエイター、デベロッパーがVRMを安心して利用・流通させることが可能になるだろう。

VRMの機能と特徴まとめ

項目 詳細
規格の位置づけ メタバース時代の相互運用性を想定したプラットフォーム非依存型の3Dアバター規格
主な機能 テクスチャ、ボーン情報、視線設定、環境間でのスケール統一
権利管理機能 アバターの使用許可、暴力表現の可否などをファイルに埋め込み可能
対応サービス バーチャルキャスト、VRoid Studio、cluster
現行バージョン バージョン1.0
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インターオペラビリティについて

インターオペラビリティとは、異なるシステムやプラットフォーム間で相互に運用や連携が可能な性質を指す機能である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 異なるシステム間でのデータやサービスの共有が可能
  • 標準化された規格やプロトコルに基づく連携
  • プラットフォームに依存しない相互運用性の確保

VRMではインターオペラビリティを重視しており、異なるメタバースプラットフォーム間でのアバターの相互運用を実現している。バーチャルキャストやVRoid Studio、clusterなど様々なサービスで同一のアバターを使用できることが、VRMが国内で業界標準として普及している大きな要因となっている。

VRMの国際標準化に関する考察

VRMのglTF公式拡張機能への統合は、日本発の3Dアバター規格が世界標準として認知される重要な一歩となるだろう。特にISO/IEC規格としての認定は、企業や開発者がVRMを採用する際の安心感を高め、メタバース業界全体の発展に寄与することが期待できる。

一方で、国際標準化に伴い既存のVRMファイルとの互換性維持や、各国の法規制への対応など新たな課題も浮上する可能性がある。VRMコンソーシアムとKhronosの緊密な連携により、これらの課題を適切に解決しながら規格の進化を進めていく必要があるだろう。

今後は3Dアバターの表現力向上や、ブロックチェーンとの連携によるデジタル資産としての価値向上など、新たな機能の実装も期待される。メタバース時代における3Dアバターの重要性は更に高まっていくため、VRMが果たす役割はより一層大きくなっていくだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「米国・KHRONOSグループ×VRMコンソーシアム 3Dアバターファイル形式「VRM」の国際標準化に向けて協力・連携 | 株式会社ドワンゴのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000563.000096446.html, (参照 24-10-26).

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