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公開：2024-11-13

東芝デジタルソリューションズがSATLYS映像解析AIのNVIDIA Jetson対応版を提供開始、エッジデバイスでの高度な映像解析が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東芝デジタルソリューションズがSATLYS映像解析AIのNVIDIA Jetson対応版を提供開始
• 人物/物体検出・追跡など4種類のAIモデルをラインアップ
• エッジAI活用でプライバシー配慮とリアルタイム処理を実現

SATLYS映像解析AIがNVIDIA Jetson対応でエッジAI処理が可能に

東芝デジタルソリューションズは2024年11月11日、映像解析の学習済みAIモデル「SATLYS映像解析AI」のNVIDIA Jetson対応版の提供を開始した。人物や物体の検出・追跡、顔認識、カメラ間追跡、人物属性推定の4種類のAIモデルが提供され、エッジデバイス内での高度な映像解析処理が可能になっている。^[1]

NVIDIA Jetson対応版の提供により、映像データをサーバやクラウドに送信することなくエッジデバイス内で解析処理を完結できるようになった。リアルタイム性やプライバシーへの配慮が必要な機器制御や監視・防犯などのアプリケーション開発において、迅速かつ容易な実装が可能になるだろう。

近年、社会インフラや製造現場における機器制御や監視、商業施設での顧客分析・マーケティングなどの用途において、エッジコンピューティングのニーズが高まっている。エッジAIはリアルタイム性や情報漏えいリスクの低減、通信負荷・コストの低減などの特長を持ち、NVIDIA Jetsonはそのニーズに応える実行環境として急速に普及が進んでいる。

SATLYS映像解析AIのAIモデル機能まとめ

エッジAIについて

エッジAIとは、AIの処理をエッジデバイス内で実行・完結させる技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 遅延のない迅速な判断が可能
• 情報漏えいリスクの低減
• 通信負荷・コストの低減

エッジAIは従来のクラウドベースのAIと比較して、データをエッジデバイス内で処理することで高いリアルタイム性とプライバシー保護を実現できる。NVIDIA Jetsonはこうしたエッジコンピューティングのニーズに応えるGPU搭載の小型コンピュータボードとして、急速に普及が進んでいる。

SATLYS映像解析AIのNVIDIA Jetson対応に関する考察

SATLYS映像解析AIのNVIDIA Jetson対応は、エッジデバイスでの高度な映像解析を実現する画期的な進展である。従来のクラウドベースの処理と比較して、データのプライバシー保護とリアルタイム性を両立できる点が大きな利点となっている。ただし、エッジデバイスの処理能力には制限があるため、複雑な解析タスクの実行には課題が残る可能性があるだろう。

今後はAIモデルの最適化技術の向上により、より軽量で高性能なエッジAI処理の実現が期待される。エッジデバイスの性能向上と並行して、AIモデルの圧縮技術や演算効率の改善が進むことで、より多様な用途での活用が可能になるはずだ。プライバシーとリアルタイム性を重視する現場での導入が加速するだろう。

また、異なるベンダーのエッジデバイス間での相互運用性の確保も重要な課題となる。標準化されたインターフェースやプロトコルの整備が進めば、より柔軟なシステム構築が可能になるはずだ。今後のエッジAI市場の発展と共に、SATLYSのような高度な映像解析AIの活用範囲が更に広がることが期待される。

参考サイト

1. ^ TOSHIBA. 「「SATLYS 映像解析AI」の人物/物体検出・追跡など４種のAIモデルがNVIDIA Jetsonに対応　～リアルタイム性やプライバシーへの配慮が求められる機器制御や監視・防犯などで、エッジAI活用を促進～ | 東芝」. https://www.global.toshiba/jp/news/digitalsolution/2024/11/news-20241111-01.html, (参照 24-11-13).
2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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