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NECが主要データセンターで水冷対応サーバの受入れを開始、直接液冷方式で高効率なAI・HPC環境を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

NECが主要データセンターで水冷対応サーバの受入れを開始、直接液冷方式で高効率なAI・HPC環境を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • NECが主要データセンターで水冷対応サーバの受入れを開始
  • 直接液冷方式による効率的なサーバ冷却を実現
  • 100%再生可能エネルギー対応の新データセンター棟を展開

NECの水冷対応データセンターサービス拡充

NECは2024年11月12日、NEC神奈川データセンター、NEC神戸データセンター、NEC印西データセンターにおいて、HPC環境向けの水冷対応サーバの受入れを開始した。AIソリューションやビッグデータ処理の需要増加に伴い、高性能GPUサーバやHPCサーバの発熱量が増大しているため、より効率的な冷却方式である直接液冷方式の導入が進められている。[1]

直接液冷方式では、サーバ内のチップ上のプレートに直接冷水を送ることで効率的な冷却を実現している。データセンターの既存の熱源システムから冷却水循環装置へ冷水を送り、さらにサーバへと送水される仕組みによって、従来の空冷方式と比較して大幅な消費電力の削減が可能になった。

また、NECは本年5月に提供を開始したNEC神奈川データセンター二期棟とNEC神戸データセンター三期棟において100%再生可能エネルギーへの対応を実現した。各種パブリッククラウドやNECの生成AI「cotomi」との連携も可能であり、DXやAI活用を推進する環境が整備されている。

水冷対応データセンターの特徴まとめ

項目 詳細
対象施設 NEC神奈川データセンター、NEC神戸データセンター、NEC印西データセンター
冷却方式 直接液冷方式(Direct Liquid Cooling)
主な特徴 チップ上のプレートに直接冷水を送る効率的な冷却
環境対応 新期棟で100%再生可能エネルギー対応
連携サービス パブリッククラウド、生成AI「cotomi」との接続可能
NECのcotomiに関する詳細はこちら

直接液冷方式について

直接液冷方式とは、サーバの冷却方式の一つで、CPUやGPUなどの発熱部品に直接冷却液を接触させて熱を除去する技術のことを指す。従来の空冷方式と比較して、以下のような特徴がある。

  • 発熱部品を効率的に冷却可能
  • データセンター全体の消費電力を削減
  • 高性能コンピューティング環境に最適

直接液冷方式は、データセンターの既存の熱源システムから冷却水循環装置へ冷水を送り、さらにサーバへと送水される仕組みで稼働している。サーバ内のファン動力が抑制されることで消費電力の低減にも繋がり、環境負荷の低減にも貢献することが可能だ。

NECの水冷対応データセンターに関する考察

NECのデータセンターにおける水冷対応サーバの受入れ開始は、AIやビッグデータ処理の需要増加に対応する重要な一歩となっている。直接液冷方式の導入により、高性能コンピューティング環境における冷却効率が向上し、環境負荷の低減にも貢献することが期待できるだろう。

今後の課題として、各サーバメーカーごとに異なる送水条件への対応が挙げられる。NECは個別設計による提供を行うことでこの課題に対応しているが、標準化の進展によって導入の簡素化やコスト削減が実現される可能性がある。

将来的には、再生可能エネルギーの活用とAIサービスの連携強化により、さらなる省エネルギー化と高度なコンピューティング環境の両立が期待される。NECのBluStellarモデルを通じて、社会課題と経営課題の解決に向けた取り組みが加速するだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「NEC、主要なデータセンターで水冷対応サーバの受入れを開始 | 日本電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000748.000078149.html, (参照 24-11-13).
  2. NEC. https://jpn.nec.com/

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