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楽天グループが24年度第3四半期決算を発表、5年ぶりの四半期黒字化で全セグメントの増収を達成

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • 楽天グループが24年度第3四半期決算を発表
  • 連結業績が前年同期比9.3%増の5,667億円を達成
  • 5年ぶりとなる四半期黒字化を達成

楽天グループの2024年度第3四半期決算で全セグメントが増収を達成

楽天グループは2024年11月10日、2024年度第3四半期の決算を発表した。連結業績は前年同期比9.3%増の5,667億円となり、インターネットサービス、フィンテック、モバイルの全セグメントで増収を達成したことで、2019年第3四半期以来となる5年ぶりの四半期黒字化を実現している。[1]

楽天モバイルの売上収益は前年同期比19.5%増の1,060億円となり、コスト最適化による損失改善が進んでいる。また楽天カードの大幅増益なども背景に、Non-GAAP営業利益は123億円を計上し、MNOへの設備投資が本格化して以来初めての四半期黒字化を達成した。

通信設備のセール・アンド・リースバックにより1,700億円の資金調達を実施したことで、楽天モバイルが当面必要となる資金を自社で確保することができた。インターネットサービスやフィンテック事業からのキャッシュフローを有利子負債削減に充当することが可能になっている。

楽天グループ第3四半期決算の業績まとめ

項目 詳細
売上収益 5,667億円(前年同期比9.3%増)
Non-GAAP営業利益 123億円(5年ぶりの黒字化)
EBITDA 922億円(前年同期比159.1%増)
資金調達額 1,700億円(通信設備のセール・アンド・リースバック)
楽天モバイル契約回線数 812万回線(2024年11月10日時点)
楽天カードショッピング取扱高 6.0兆円(前年同期比12.7%増)

Non-GAAPについて

Non-GAAPとは一般に公正妥当と認められた会計基準以外の財務指標のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 企業の実質的な収益力を示す指標
  • 一時的な特殊要因を除外した業績評価
  • 経営者の視点に基づく業績指標

楽天グループの第3四半期決算では、Non-GAAP営業利益が123億円を計上し5年ぶりの黒字化を達成している。楽天モバイルの損失改善や楽天カードの大幅増益などが寄与し、事業の実質的な収益力が向上したことを示している。

楽天グループの第3四半期決算に関する考察

楽天グループの全セグメントでの増収達成は、インターネットサービス、フィンテック、モバイルの各事業が相互に補完し合う事業戦略が功を奏した結果だ。特に楽天モバイルの損失改善とフィンテック事業の好調により、グループ全体の収益基盤が着実に強化されている。

通信設備のセール・アンド・リースバックによる1,700億円の資金調達は、モバイル事業の自立的な成長に向けた重要な一歩となった。今後はインターネットサービスとフィンテック事業からの安定的なキャッシュフローを活用し、財務体質の改善がさらに進むことが期待できるだろう。

楽天カードのショッピング取扱高が6兆円を突破したことは、フィンテック事業の成長ポテンシャルを示している。みずほフィナンシャルグループとの戦略的資本業務提携により、今後は法人向けサービスの拡充や新たな収益源の開拓が進むことが予想される。

参考サイト

  1. ^ 楽天グループ株式会社. 「楽天グループ株式会社2024年度第3四半期 決算ハイライトに関するお知らせ | 楽天グループ株式会社」. https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2024/1113_01.html, (参照 24-11-15).

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