【CVE-2024-10538】Happy Addons For Elementor 3.12.5に深刻な脆弱性、認証済みユーザーによるXSS攻撃が可能に
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記事の要約
- Happy Addons For Elementor 3.12.5以前に脆弱性発見
- 認証済みユーザーによるクロスサイトスクリプティング攻撃が可能
- Image Comparisonウィジェットのbefore_labelパラメータに問題
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Happy Addons For Elementorの脆弱性
WordPressプラグインのHappy Addons For Elementorにおいて、バージョン3.12.5以前に深刻な脆弱性が2024年11月12日に発見された。Image Comparisonウィジェットのbefore_labelパラメータにおける入力サニタイズと出力エスケープが不十分であり、認証済みユーザーによる任意のWebスクリプト実行が可能になっている。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-10538】として識別されており、CVSSスコアは6.4(MEDIUM)と評価されている。攻撃者は投稿者以上の権限を持つユーザーアカウントを必要とするものの、攻撃の複雑さは低く、ユーザーの操作を必要としない特徴を持っている。
影響を受けるバージョンは3.12.5以前のすべてのバージョンであり、thehappymonster社の製品Happy Addons for Elementorに限定される。Webページ生成時における入力の無害化処理が不適切であることから、悪意のあるスクリプトが実行される可能性が指摘されている。
Happy Addons For Elementorの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-10538 |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
影響を受けるバージョン | 3.12.5以前のすべてのバージョン |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | 投稿者以上の権限 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性を利用した攻撃手法の一つであり、以下のような特徴がある。
- 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み実行可能
- ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが動作
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性
Happy Addons For Elementorの事例では、Image Comparisonウィジェットのbefore_labelパラメータに適切な入力検証と出力エスケープが実装されていないことが問題となっている。この脆弱性を利用することで、認証済みユーザーが悪意のあるスクリプトを注入し、一般ユーザーのブラウザ上でスクリプトを実行させることが可能となっている。
Happy Addons For Elementorの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイト運営者だけでなく訪問者にも深刻な影響を及ぼす可能性があることから、早急な対応が求められる。特にImage Comparisonウィジェットのような視覚的な要素を扱うコンポーネントは、ユーザーの信頼性が高い分、攻撃の標的になりやすい特徴を持っている。
プラグイン開発者は、入力値の検証とエスケープ処理を徹底的に実装する必要があるだろう。また、コードレビューの段階でセキュリティチェックを強化し、特に権限を持つユーザーからの入力に対してより慎重な検証プロセスを設けることが望ましい。
今後は、WordPress本体との連携強化やセキュリティガイドラインの整備が期待される。特にElementorのようなページビルダープラグインは多くのユーザーが利用するため、脆弱性対策の優先度を上げ、定期的なセキュリティ監査を実施することが重要だろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10538, (参照 24-11-19).
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