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【CVE-2024-47909】Ivanti Connect Secureにバッファオーバーフロー脆弱性、管理者権限でDoS攻撃の危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Ivanti Connect Secureにバッファオーバーフロー脆弱性
  • 管理者権限でDoS攻撃が可能な深刻な問題
  • 22.7R2.3と22.7R1.2で修正済み

Ivanti Connect Secureのバッファオーバーフロー脆弱性

Ivantiは2024年11月12日、Connect SecureとPolicy Secureに存在するスタックベースのバッファオーバーフロー脆弱性【CVE-2024-47909】を公開した。この脆弱性は管理者権限を持つ攻撃者によってリモートから悪用され、サービス拒否攻撃につながる可能性が指摘されている。[1]

Connect Secureはバージョン22.7R2.3未満、Policy Secureはバージョン22.7R1.2未満が影響を受けるとされており、CVSSスコアは4.9(MEDIUM)と評価されている。攻撃には管理者権限が必要となるものの、攻撃条件の複雑さは低いと判断されたのだ。

IvantiはConnect SecureとPolicy Secureの両製品において修正版をリリースしており、早急なアップデートを推奨している。この脆弱性はスタックベースのバッファオーバーフローに分類され、CWE-121として識別されている。

Ivanti製品の脆弱性概要

製品名 影響を受けるバージョン 修正バージョン
Connect Secure 22.7R2.3未満 22.7R2.3以降
Policy Secure 22.7R1.2未満 22.7R1.2以降
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スタックベースのバッファオーバーフローについて

スタックベースのバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域で発生するメモリ破壊の脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムのスタック領域でデータが格納領域を超えて書き込まれる
  • メモリの破壊によってプログラムの異常終了やセキュリティ上の問題が発生
  • 入力値の検証が不十分な場合に発生しやすい脆弱性

Ivanti Connect SecureとPolicy Secureで発見されたバッファオーバーフロー脆弱性は、管理者権限を持つ攻撃者によって悪用される可能性がある。CVSSスコアは4.9と中程度の深刻度と評価されているが、攻撃の複雑さが低いため、対象となるバージョンを使用している組織は早急な対応が推奨される。

Ivanti製品の脆弱性に関する考察

Ivantiが脆弱性を迅速に特定し修正版をリリースしたことは評価に値するものの、管理者権限を持つ攻撃者による悪用の可能性は深刻な問題として捉える必要がある。特に組織内部からの攻撃や認証情報の漏洩と組み合わさることで、システム全体に大きな影響を及ぼす可能性を考慮しなければならない。

今後は認証基盤としての重要性を考慮し、より強固なメモリ保護機能やアクセス制御の実装が求められるだろう。特に管理者権限を持つユーザーの操作に対しても適切な入力値の検証やメモリ管理を行うことで、同様の脆弱性の発生を防ぐ必要がある。

また、セキュリティ製品としての信頼性を維持するために、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施が重要となる。製品の開発段階からセキュリティバイデザインを徹底し、バッファオーバーフローなどの基本的な脆弱性が混入しないような品質管理体制の構築が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47909, (参照 24-11-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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