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【CVE-2024-10828】Advanced Order Export For WooCommerceに深刻な脆弱性、wp-config.php削除のリスクが発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Advanced Order Export For WooCommerceにPHP Object Injection脆弱性
  • WordfenceがCVE-2024-10828として識別される脆弱性を公開
  • wp-config.phpの削除によるリモートコード実行の可能性

Advanced Order Export For WooCommerce 3.5.5の深刻な脆弱性

Wordfenceは2024年11月13日にWordPress用プラグインAdvanced Order Export For WooCommerceのバージョン3.5.5以前に存在する深刻な脆弱性を公開した。未認証の攻撃者がOrder exportの際にPHP Object Injectionを実行できる脆弱性が【CVE-2024-10828】として報告されている。[1]

この脆弱性は「Try to convert serialized values」オプションが有効化されている場合に発生する可能性があり、CVSSスコアは8.1と高い深刻度を示している。攻撃者は信頼できない入力のデシリアライズを通じてPHPオブジェクトを注入することが可能だ。

最も懸念される点は、攻撃者がサーバー上の任意のファイルを削除できる可能性があることである。特にwp-config.phpファイルが削除された場合、リモートコード実行につながる危険性が指摘されている。

Advanced Order Export For WooCommerceの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10828
影響を受けるバージョン 3.5.5以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 PHP Object Injection
CVSSスコア 8.1(HIGH)
攻撃条件 認証不要、「Try to convert serialized values」オプションの有効化
想定される影響 任意のファイル削除、リモートコード実行の可能性

デシリアライズについて

デシリアライズとは、シリアライズされたデータを元のデータ構造に戻す処理のことを指す。以下のような特徴を持つ重要な処理である。

  • オブジェクトの状態をバイト列から復元する処理
  • 信頼できない入力のデシリアライズは脆弱性の原因となる
  • 適切な検証なしの使用はセキュリティリスクを伴う

PHP Object Injectionの脆弱性は、信頼できない入力のデシリアライズ処理を悪用することで発生する。Advanced Order Export For WooCommerceの場合、デシリアライズ処理時の入力検証が不十分であったため、攻撃者による悪意のあるオブジェクトの注入を許してしまう可能性が存在している。

Advanced Order Export For WooCommerceの脆弱性に関する考察

この脆弱性が特に深刻なのは、認証が不要な状態で攻撃が可能である点と、wp-config.phpの削除によってWordPressサイト全体に影響を及ぼす可能性がある点である。プラグインの開発者は早急にデシリアライズ処理の入力検証を強化し、信頼できないデータの処理方法を見直す必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時にPHPのデシリアライズ処理に関するセキュリティガイドラインの策定が求められる。特にWordPressのエコシステムでは、多くのプラグインが同様の機能を実装している可能性があり、包括的なセキュリティ対策の確立が望まれる。

さらに、WordPressプラグインのセキュリティ審査プロセスの強化も検討する必要がある。プラグインの配布前に潜在的な脆弱性を発見できるような仕組みの構築が、エコシステム全体のセキュリティ向上につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10828, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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