大丸松坂屋百貨店がファッションサブスクでアップサイクルプロジェクトを始動、環境省推進デコ活として約2,000着の衣類を循環へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

大丸松坂屋百貨店が衣類循環アップサイクルプロジェクト「roop」を開始
全国7店舗で約2,000着の衣類を回収し再利用へ
110名のデザイナーが参加しアップサイクル商品を制作

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービスで衣類回収プロジェクト始動

大丸松坂屋百貨店は、同社が運営するファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress」において、衣類循環アップサイクルプロジェクト「roop」を2024年8月より開始した。脱炭素につながる新しい暮らしを後押しする取り組みとして、環境省が推進する「デコ活」採択事業として実施されている。^[1]

全国7店舗での衣類回収を通じて1,000名以上の参加者から約2,000着の衣類が集まり、回収された衣類は総勢約110名のファッションの未来を担う服飾学生やデザイナーたちによってアップサイクル品として生まれ変わることになった。アナザーアドレスを通じて再びレンタル可能な商品として提供される予定だ。

アップサイクルされた商品は2025年1月に第1次審査としてWEB投票が実施され、2025年2月の最終審査でroop Awardが開催されることが決定した。各賞の決定後、2025年春頃からアナザーアドレスサービス内でレンタルが開始される見込みとなっている。

衣類循環アップサイクルプロジェクトroopの実施スケジュール

項目	詳細
プロジェクト開始日	2024年8月
衣類回収実績	約2,000着（参加者1,000名以上）
デザイナー参加数	約110名（服飾学生・デザイナー）
作品提出期限	2024年12月20日
第1次審査	2025年1月（WEB投票）
最終審査	2025年2月（roop Award開催）
レンタル開始	2025年春頃

roopプロジェクトの詳細はこちら

アップサイクルについて

アップサイクルとは、廃棄物や不要になったものを新しい製品として生まれ変わらせるリサイクルの一形態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

素材の価値を高めて再生利用する
環境負荷を低減しながら新たな付加価値を創出
デザイン性と環境配慮を両立した持続可能な手法

大丸松坂屋百貨店のroopプロジェクトでは、着られなくなった思い入れのある衣類を回収し、デザイナーの手によって新たな価値を付加したアップサイクル品として再生している。回収された約2,000着の衣類は、110名のデザイナーによって新たな商品として生まれ変わり、アナザーアドレスを通じて循環型ファッションの実現に貢献することが期待されている。

衣類循環アップサイクルプロジェクトroopに関する考察

環境省推進の「デコ活」採択事業として実施される本プロジェクトは、サステナブルファッションの新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。特に1,000名以上から約2,000着もの衣類が集まった点は、消費者の環境意識の高まりとアップサイクルへの期待を示す重要な指標となるだろう。

今後の課題として、アップサイクル品の品質管理やレンタル価格の設定、商品の回転率などが挙げられる。一方で解決策として、デザイナーへの技術サポートや品質基準の確立、利用者のフィードバックを活かした改善システムの構築なども検討すべきだ。

将来的には、他の小売業者との連携やプロジェクトの全国展開など、取り組みの拡大が期待される。同時にアップサイクル品のレンタルという新しいビジネスモデルを確立することで、ファッション業界全体のサステナビリティ向上に貢献することが望まれる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「約2,000着衣類回収！環境省推進「デコ活」採択事業衣類循環アップサイクルプロジェクト“roop” | 株式会社　大丸松坂屋百貨店のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002782.000025003.html, (参照 24-11-22).

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