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旭化成が小型微小金属検査システムのライセンス提供開始へ、直径50μmの微小金属まで検出可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

旭化成が小型微小金属検査システムのライセンス提供開始へ、直径50μmの微小金属まで検出可能に

PR TIMES より


記事の要約

  • 旭化成が小型微小金属検査システムのライセンス提供を開始
  • 直径50μmの微小金属まで検出可能で多様な産業に対応
  • 4ch同時計測による効率的な検査が実現可能

旭化成の小型微小金属検査システムがライセンス提供開始へ

旭化成株式会社は空洞共振器を活用した小型微小金属検査システムについて、2025年1月よりライセンス販売に向けた協業企業への無償貸与を開始する。本システムは食品や医薬品、半導体、石油化学、電子材料などの製造ラインにおいて、粉体や液体、繊維、フィルムなどの対象物に含まれる微小金属を検出することができる。[1]

本システムの特徴として誘電率の変化に高い感度を持つ空洞共振器を採用することで、市販の装置と比較して非常に小さな体積の微小金属を検出することができ、最小で直径50μmの微小金属まで検知が可能となっている。また4ch同時計測によって単位時間当たりの検査量を増やすことができ、複数ラインの同時計測も実現した。

空洞共振器のシステムは共振器内を通過する計測対象に含まれる金属をミリ波によって検知する仕組みとなっており、無償貸与を通じて協業企業がスムーズに性能検証を開始できる環境を整備することで、金属検知装置の製品化までの期間短縮を目指している。

小型微小金属検査システムの主な特徴まとめ

項目 詳細
検出可能サイズ 直径50μmまでの微小金属
対象製品 粉体、液体(水を除く)、繊維、フィルム
適用産業 食品、医薬、半導体、石油化学、電子材料
計測性能 4ch同時計測が可能
展示予定 マイクロウェーブ展2024(2024年11月27日~29日)

空洞共振器について

空洞共振器とは特定の寸法で設計された金属の壁で囲まれた空洞を内包した容器のことであり、以下のような特徴を有している。

  • 誘電率の変化に対して高い感度を持つ
  • 対象物内の微小金属をミリ波で検知可能
  • 特定の寸法で設計された金属壁で構成

空洞共振器は製造ラインにおける品質管理において重要な役割を果たし、食品や医薬品、半導体など様々な産業分野で活用されている。旭化成の小型微小金属検査システムでは空洞共振器の特性を活かし、従来の装置では検出が難しかった非常に小さな体積の微小金属まで検出することを可能にした。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ミリ波帯の空洞共振器を用いた小型微小金属検査システムのライセンス提供開始について | 旭化成株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000162.000079452.html, (参照 24-11-26).

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