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ファインデザインがAMD Versal Premium搭載のFPGAプロトタイピングシステム2機種を発表、大規模ASIC開発の効率化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ファインデザインがAMD Versal Premium搭載のFPGAプロトタイピングシステム2機種を発表、大規模ASIC開発の効率化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • AMDのVersal Premium Adaptive SoC搭載FPGAプラットフォームを販売開始
  • VP1902とVP1802の2機種を展開し高性能チップ検証を実現
  • 最大8倍のデバッグ性能と豊富なインターフェースを提供

AMD Versal Premium Adaptive SoC搭載の新型FPGAプラットフォーム2機種

株式会社ファインデザインは、AMD Versal Premium VP1902およびVP1802 Adaptive SoCを搭載した大規模ASIC開発用のFPGAプロトタイピングプラットフォームを2024年11月25日に販売開始した。VP1902は前世代のVirtex UltraScale+ VU19Pと比較して2倍のロジック容量と2倍のI/O帯域幅を実現し、デバッグ性能は最大8倍に向上している。[1]

VP1902 SOLO Platformは18,507kロジックセルと6,864 DSPエンジンを搭載し、約1億ASICゲート相当の大規模な回路設計に対応することが可能となった。また64GB DDR4メモリと36個のAPCPコネクタを搭載することで、より柔軟な設計検証環境を提供することに成功したのである。

HDS-VP1802はPCI Express Gen5 x8に対応したアドインシステムとして設計され、8GBのオンボードメモリと複数のインターフェースを装備している。RoCE v2に準拠した400GE RDMAシリコンIPの実装により、200G RDMA NICソリューションとしての活用も可能となった。

AMD Versal Premium Adaptive SoCの主な仕様

VP1902 VP1802
ロジックセル 18,507k 7,352k
DSPエンジン 6,864 14,352
Block RAM 239Mb 174Mb
Ultra RAM 619Mb 717Mb
メインメモリ 64GB DDR4 8GB DDR4

FPGAプロトタイピングシステムについて

FPGAプロトタイピングシステムとは、ASIC/SoCなどの大規模集積回路の設計検証を行うためのハードウェアプラットフォームのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 実際のハードウェアで動作確認が可能
  • 早期のソフトウェア開発とデバッグが実現
  • 高速な検証環境を提供し開発期間を短縮

近年のデータセンターでは、サーバー間通信やストレージネットワークにおいてRDMAが広く利用されるようになっている。CPUの負荷を軽減し高速なデータ転送を実現するため、FPGAプロトタイピングシステムによる検証の重要性が高まっているのだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「AMD Versal Premium Adaptive SoC搭載FPGAプロトタイピングシステム 2機種販売開始 | 株式会社ファインデザインのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000143124.html, (参照 24-11-26).

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