インターステラテクノロジズが福島県南相馬市に東北支社を建設開始、ZEROロケットの量産体制構築へ前進

text: XEXEQ編集部
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PR TIMES より

記事の要約

インターステラテクノロジズが福島県南相馬市に東北支社を建設開始
ZEROロケットの電気・機構系部品の生産拠点として機能
2025年12月の稼働開始を予定し最大30人規模で運営

インターステラテクノロジズのZEROロケット量産化に向けた東北支社建設

インターステラテクノロジズは小型人工衛星打上げロケットZEROの量産化体制構築を目指し、2024年11月26日に福島県南相馬市での東北支社の建設を開始した。南相馬市を含む福島県浜通り地域は航空関連などの製造業に強みを持つ地域であり、インターステラテクノロジズは2021年7月に宇宙輸送機器メーカーとして初めて同県に進出している。^[1]

新たに建設する東北支社はロケットの電気・機構系部品の生産機能を集約・強化するとともに、アビオニクス統合試験などの各種試験機能や倉庫機能を包括した拠点として機能する。最大収容人数30人規模のオフィス機能を設け、地元からの採用も見込んでおり、2025年11月の竣工を経て同年12月の稼働開始を予定している。

インターステラテクノロジズは北海道大樹本社と東京支社に加え、2024年10月には北海道帯広市にも支社を開設し生産体制の強化を進めている。東北支社の建設開始により、低価格で高頻度な宇宙輸送サービスの提供に向けた取り組みがより一層加速することが期待されている。

東北支社の施設概要

項目	詳細
所在地	福島県南相馬市小高区飯崎字北原61-1
敷地・建築規模	敷地面積17,942㎡、建築面積2,570㎡、延床面積2,503㎡
建物構造	鉄骨造、地上1階建て
工期	2024年11月～2025年11月（予定）
設計・施工	設計：有限会社イガラシ建築設計室、施工：佐藤工業株式会社

アビオニクスについて

アビオニクスとは、航空機やロケットなどの航空宇宙機に搭載される電子機器システムの総称であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

航空宇宙機の制御や通信を担う重要システム
高い信頼性と耐環境性能が要求される
航法装置や通信機器などの統合管理を実現

インターステラテクノロジズの東北支社では、このアビオニクスの統合試験を実施する設備を備えることで、ロケットの信頼性向上に貢献する。小型ロケットZEROの量産化において、アビオニクスの品質管理と性能試験は極めて重要な工程となっている。

宇宙輸送インフラの拡充に関する考察

インターステラテクノロジズの東北支社建設は、日本の宇宙産業における生産体制の強化という観点で重要な意味を持つ。特に航空関連産業が集積する福島県浜通り地域に拠点を置くことで、既存の産業インフラと人材を活用した効率的な生産体制の構築が期待できるだろう。

今後の課題として、宇宙輸送サービスの需要増加に対応できる生産能力の確保が挙げられる。東北支社での生産体制が軌道に乗れば、低価格で高頻度な打上げサービスの実現に向けた重要な一歩となるはずだ。

将来的には、国内外の宇宙産業の発展に合わせて、さらなる生産能力の拡大や技術革新が求められる。インターステラテクノロジズには、民間企業として培ってきた技術力と機動力を活かし、宇宙輸送の新たな可能性を切り開くことが期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「インターステラテクノロジズ、小型ロケットZEROの量産化を見据えた東北支社の建設開始 | インターステラテクノロジズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000043667.html, (参照 24-11-27).

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