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公開：2024-11-30

中国の自動運転タクシー企業Pony AIがNASDAQに上場、企業評価額が52億5000万ドルに到達

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 中国のPony AIが米NASDAQに上場を実施
• 公開価格13ドルに対し初値15ドルを記録
• 企業評価額が52億5000万ドルに到達

中国の自動運転タクシー企業Pony AIのNASDAQ上場

中国の自動運転タクシー企業Pony AI（Pony.ai、小馬智行）は2024年11月27日の米東部時間に米NASDAQへの上場を果たし、ティッカーシンボル「PONY」での取引を開始した。企業価値評価額が52億5000万ドルに達し、公開価格13ドルに対して初値が15ドルと約15%上回る好調なスタートを切った。^[1]

Pony AIは2016年の設立以来、中国を拠点として自動運転技術の開発と実用化を進め、現在では欧州や東アジア、中東にまで事業を拡大している。上場を通じて更なる成長資金を確保し、自動運転タクシーサービスのグローバル展開を加速させる方針だ。

IPOに際して同社は2000万株のADS（米国預託株式）を発行し、一株あたり13ドルでの公開価格を設定した。また同社は引受会社に対して追加で300万株のADSを購入できるオプションを付与しており、調達資金の活用による事業拡大が期待される。

Pony AIの上場詳細

米国預託株式（ADS）について

米国預託株式（ADS）とは、外国企業の株式を米国市場で取引可能にするための証券形態であり、以下のような特徴がある。

• 米国市場での取引が容易に行える仕組み
• 原株と同等の株主権利を保有可能
• 米ドル建ての取引で為替リスクを軽減

Pony AIの事例では、一株のADSが一株の普通株式に相当する形で設計されており、引受会社には追加で300万株までの購入オプションが付与された。このADSの発行により、グローバル投資家からの資金調達と流動性の確保が可能となっている。

Pony AIのNASDAQ上場に関する考察

Pony AIのNASDAQ上場は自動運転技術分野における中国企業の台頭を象徴する出来事として注目を集めている。特に公開価格を15%上回る初値を記録したことは、グローバル市場における自動運転技術への期待の高さを示すものであり、今後の事業展開に向けた強固な基盤となるだろう。

グローバルでの自動運転タクシーサービスの展開には、各国の規制対応や安全性の確保が重要な課題となることが予想される。特に米中関係の変化が事業展開に影響を与える可能性があり、地政学的リスクへの対応が必要になるだろう。

今後は調達資金を活用した研究開発の加速と、サービス提供地域の拡大が期待される。自動運転技術の進化とグローバルでの実用化に向けて、Pony AIの動向から目が離せないものになっている。

参考サイト

1. ^ Pony AI Inc.. 「Pony AI Inc. Announces Pricing of Initial Public Offering」. https://ir.pony.ai/news-releases/news-release-details/pony-ai-inc-announces-pricing-initial-public-offering, (参照 24-11-30).

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