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公開：2024-08-08

MIRAI-LABOとオークネットがEVバッテリーリパーパス製品流通プラットフォームを構築、循環型経済の実現に向けて前進

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• MIRAI-LABOとオークネットが業務提携
• 使用済みEVバッテリーのリパーパス製品流通プラットフォームを構築
• 独自の劣化診断技術で高精度な性能評価を実現

MIRAI-LABOとオークネットによるEVバッテリーリパーパス事業の展開

MIRAI-LABO株式会社は株式会社オークネットと業務提携し、使用済みEV（電気自動車）リチウムイオンバッテリーを活用したリパーパス製品流通プラットフォームの構築を発表した。このプラットフォームは、独自の劣化診断技術により短時間かつ高精度にEVバッテリーの性能評価を行い、安全性と品質保証を付帯した製品として流通させることを目的としている。^[1]

リパーパスとは、廃棄されそうな不要品に新たな目的と価値を創造して再利用する手法を指す。MIRAI-LABOは独自の劣化診断技術を用いて、使用済みEVバッテリーを自律型ソーラー街路灯や蓄電池などに生まれ変わらせるリパーパスを実施している。このアプローチにより、カーボンニュートラルや資源制約の観点から求められているEVバッテリーの有効活用に貢献することが期待されている。

本プラットフォームでは、MIRAI-LABOが劣化診断やBMS付バッテリーおよびリパーパス製品の開発・評価を担当し、オークネットがプラットフォームの開発・運営と顧客開拓を担当する。高精度な性能診断に基づくグレーディング、BMS付バッテリーへの品質保証付帯、リパーパス製品自体への品質保証付帯が主な特徴となっている。これにより、EVバッテリーの残存価値の可視化と経済合理性のある取引機会の創出を目指している。

EVバッテリーリパーパス製品流通プラットフォームの特徴まとめ

リパーパスについて

リパーパスとは、廃棄されそうな不要品に新たな目的と価値を創造して再利用する手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 従来のリユースよりも創造的な再利用方法を追求
• 資源の有効活用とカーボンニュートラルに貢献
• 新たな価値創造によって経済的メリットを生み出す

リパーパスは単なる再利用を超えて、製品や部品に新たな用途を見出すことで、資源の有効活用と環境負荷の低減を同時に実現する手法だ。特にEVバッテリーのような高度な技術製品では、その残存性能を活かした創造的な再利用が可能となる。このアプローチは、サーキュラーエコノミーの実現に向けた重要な戦略の一つとして注目を集めている。

EVバッテリーリパーパス事業に関する考察

EVバッテリーのリパーパス事業は、資源の有効活用とカーボンニュートラルの実現に大きく貢献する可能性を秘めている。しかし、今後は使用済みバッテリーの安定的な供給確保や、リパーパス製品の品質管理、さらには法規制への対応など、様々な課題に直面する可能性がある。これらの課題を克服するためには、自動車メーカーや政府機関との連携強化が不可欠になるだろう。

今後、このプラットフォームにはAIを活用した劣化診断の高度化や、ブロックチェーン技術を用いたバッテリーのライフサイクル管理など、最新技術の導入が期待される。また、EVバッテリー以外の蓄電デバイスへの展開や、国際的な取引プラットフォームへの発展など、事業領域の拡大も視野に入れるべきだ。これらの取り組みにより、循環型経済の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。

さらに、このリパーパス事業は単なる資源再利用にとどまらず、新たな産業エコシステムの創出につながる可能性がある。例えば、リパーパスされたEVバッテリーを活用したエネルギーマネジメントシステムの構築や、災害時の非常用電源としての活用など、社会インフラの強靭化にも貢献できるだろう。今後の展開次第では、エネルギー産業全体に大きな変革をもたらす可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【ＭＩＲＡＩ－ＬＡＢＯ】使用済みEVバッテリーを活用したリパーパス製品流通プラットフォームを構築 | ＭＩＲＡＩ－ＬＡＢＯ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000034036.html, (参照 24-08-08).

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