ペガサス・テック・ベンチャーズがアイリス社へ5億円を出資、AI搭載咽頭内視鏡システムの展開を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ペガサス・テック・ベンチャーズがアイリス社へ5億円を出資
アイリス社のAI搭載咽頭内視鏡システムが全国で活用
インフルエンザ診断から他疾患への展開を目指す

ペガサス・テック・ベンチャーズによるアイリス社への投資展開

米ペガサス・テック・ベンチャーズは、咽頭画像のAI解析によりインフルエンザを検知するアイリス株式会社へ2024年11月29日に出資を実施した。スタートアップワールドカップ2023世界チャンピオンの優勝投資賞金100万米ドルを含め、3つのCVCファンドから合計5億円のシリーズDエクステンションラウンドを実行している。^[1]

アイリス社は2022年12月にAI搭載の咽頭内視鏡システム「nodoca」を発売し、47全都道府県の医療機関でインフルエンザ流行期の診療に活用されている。独自の咽頭画像データを50万枚以上収集し、AI解析によるインフルエンザ検知システムを確立したことで、新機能・新技術区分での保険適用第一号となった。

ペガサス・テック・ベンチャーズは米国シリコンバレーを拠点とし、世界40社以上の大手企業からLP出資を受け入れている。同社は米国、日本、東南アジアを中心に270社以上のスタートアップに投資を実施しており、今回の投資を通じてアイリス社のグローバル展開をサポートしていく方針だ。

アイリス社への投資概要まとめ

項目	詳細
投資額	5億円（スタートアップワールドカップ優勝賞金100万米ドルを含む）
投資形態	シリーズDエクステンションラウンド
投資元	ペガサス・テック・ベンチャーズ運営の3つのCVCファンド
主要製品	AI搭載咽頭内視鏡システム「nodoca」
特徴	50万枚以上の咽頭画像データによるAI解析、新機能・新技術区分での保険適用第一号

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CVCファンドについて

CVCファンドとは、Corporate Venture Capitalの略称で、事業会社が自社の戦略的目的のために行うベンチャー投資のための資金を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

事業会社による戦略的投資を目的とした資金調達手段
投資先との事業シナジーや新規事業創出を重視
従来のVCと比較して長期的な視点での投資が可能

本件では、ペガサス・テック・ベンチャーズが運営する3つのCVCファンドがアイリス社への投資を実施している。株式会社ジャパネットホールディングス、セガサミーホールディングス株式会社、ALHD株式会社からの資金を活用し、戦略的な投資を展開している。

アイリス社の医療AI技術に関する考察

アイリス社のAI搭載咽頭内視鏡システムは、医療現場における診断の効率化と精度向上に大きく貢献している。50万枚以上の咽頭画像データを活用したAI解析技術は、インフルエンザ診断の新たな標準となる可能性を秘めており、医療のデジタルトランスフォーメーションを加速させる要因となっている。

今後の課題として、AI診断システムの精度向上とデータセキュリティの確保が挙げられる。医療データの取り扱いには高度なセキュリティ対策が必要となり、国際展開に向けては各国の規制対応も重要となるだろう。解決策として、ブロックチェーン技術の活用やグローバル基準に準拠したセキュリティ体制の構築が考えられる。

アイリス社の技術は今後、他の感染症や慢性疾患への応用が期待される。AI技術の進化により、より多くの疾患に対する診断支援が可能となり、医療の効率化と質の向上に大きく貢献するだろう。医療現場のニーズに応じた機能拡張と、グローバル市場への展開が今後の重要な戦略となる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「米ペガサス・テック・ベンチャーズがスタートアップワールドカップ2023世界チャンピオンのアイリス社へ5億円の投資を実施：アイリス社はスタートアップワールドカップ2023世界チャンピオン | 株式会社ペガサス・テック・ベンチャーズ・ジャパンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000044738.html, (参照 24-11-30).

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