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公開：2024-12-04

NTT-ATと安藤ハザマが建設現場向け危険行動検知システムを開発、AI画像解析で作業員の安全意識向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTT-ATと安藤ハザマがAI画像解析による危険行動検知システムを開発
• 監視カメラで作業員の危険行動を検出し安全意識を向上
• 1か月間の実証実験を通じて効果を検証予定

建設現場向け危険行動検知システムの開発と実証実験開始

NTTアドバンステクノロジと安藤ハザマは、建設現場における作業員の安全意識向上を目的とした危険行動検知システムを2024年12月3日に発表した。このシステムは建設現場の監視カメラ映像をAIで解析し、作業員の危険な姿勢を自動検出する機能を備えており、作業員自身が危険行動を確認できる仕組みとなっている。^[1]

新システムではAIクラウドサーバーが監視カメラの映像データを読み込み、作業を行う人物の姿勢を識別して危険行動を判定する機能を実装している。判定された情報は映像データ、発生位置、危険行動の種類として蓄積され、作業員は専用のWebアプリケーションを通じて自身の危険行動情報を閲覧することが可能だ。

実証実験では室内工事における立馬作業の転倒・転落事故につながる危険行動を検知対象として、複数の建設現場に本システムを導入する計画となっている。作業員は当日の作業終了時もしくは翌日の作業開始時にシステムを使用して危険行動を振り返り、自己是正することで安全意識の向上を図るのである。

危険行動検知システムの実証実験概要

AI画像解析技術について

AI画像解析技術とは、コンピュータビジョンと機械学習を組み合わせて画像や映像から特定の情報を抽出・認識する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 機械学習により少量のデータでも高精度な検出が可能
• リアルタイムでの映像解析と特定パターンの検出
• 人物の姿勢や動作の自動認識と分類

建設現場における危険行動検知システムでは、安藤ハザマの安全ガイドラインに基づく禁止行為を学習データとしてAIに学習させている。監視カメラに映る建設現場の映像から機材と人物を分離して学習することで、効率的な危険行動の検出を実現することが可能となっている。

建設現場の安全管理システムに関する考察

建設現場における作業員の安全意識向上は常に重要な課題であり、AIによる危険行動の自動検出は効果的なアプローチとなる可能性が高い。特に人手不足が深刻化する中で、システムによる効率的な安全管理は現場の負担軽減にも寄与することが期待できるだろう。

一方で、システムの誤検知や検出漏れによって現場の混乱を招く可能性も考えられる。作業員のプライバシー保護や監視カメラの死角の問題など、運用面での課題も想定されるため、実証実験を通じて十分な検証と改善が必要となるだろう。

将来的には危険行動の予測や未然防止、さらには作業効率の向上にもつながる機能の追加が期待される。AI技術の進化により、建設現場の安全性と生産性の両立を実現する新たなソリューションとして発展する可能性を秘めているのだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NTT-ATと安藤ハザマが、建設現場の監視カメラ映像を用いて安全意識向上に向けた取組みの実証を開始 | エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000318.000023654.html, (参照 24-12-04).

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