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公開：2024-12-04

ESG分析スタートアップのaiESGがシリーズAで5億円調達、テクノロジーを活用した評価サービスの拡充へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• aiESGがシリーズAで総額約5億円の資金調達を実施
• ESG評価クラウドサービスの開発強化へ
• 企業のESG調査・情報開示を支援

aiESGのシリーズA資金調達とESGクラウドサービスの開発加速

株式会社aiESGはニッセイキャピタル、ジャフコグループ、かんぽNEXTパートナーズを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫からの融資により、シリーズAラウンドにて総額約5億円の資金調達を2024年12月3日に実施した。九州大学発のスタートアップ企業として、製品およびサービスレベルのESG分析を通して持続可能な社会の実現を目指すaiESGの累計資金調達額は約6.5億円となっている。^[1]

創業から3年目を迎えたaiESGは、ESG分析・評価に関わるコンサルティングサービスを主軸に事業を展開してきた。サプライチェーン上のポジティブインパクトや人権リスクを可視化するクラウドサービス「aiESG Flow」のβ版の提供も開始しており、ESG評価にテクノロジーソリューションを取り入れたい多数の企業から反響を得ている。

調達した資金は、ESG分析・評価に関わるコンサルティングサービスの拡販やクラウドサービス「aiESG Flow」の開発強化、関連AIサービスの開発強化、社内の組織体制の整備などに投資される。CXOレベルやエンジニアなどの人材採用も積極的に行い、アカデミア発スタートアップとしての挑戦を加速していく方針だ。

aiESGの資金調達と投資計画まとめ

aiESGの詳細はこちら

ESG分析について

ESG分析とは、企業の環境（Environment）、社会（Social）、ガバナンス（Governance）の要素を総合的に評価する手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 企業の持続可能性を多角的に評価
• 投資判断や経営戦略の重要指標として活用
• サプライチェーン全体での影響を分析

ESG分析では、データ収集の工数や適正判断、評価項目の偏りなど、多くの企業が課題を抱えている。aiESGは九州大学の研究成果とAI技術を組み合わせることで、より精緻で包括的なESG評価を実現し、企業の持続可能な成長を支援している。

aiESGのシリーズA資金調達に関する考察

アカデミア発のスタートアップとしてaiESGが約5億円の資金調達を実現できた背景には、ESG評価における学術的知見とテクノロジーの融合という独自性がある。特にサプライチェーン全体を通したESG分析は、企業のサステナビリティ戦略において重要性を増しており、aiESGの提供するソリューションへの期待は大きいだろう。

今後はESG評価の標準化や法規制の変更により、企業のESG対応がより複雑化する可能性がある。AIを活用した評価手法の高度化や、業界特性に応じたカスタマイズ機能の強化が課題となるが、今回の資金調達を通じた開発体制の強化により、これらの課題に対応できる体制が整うと考えられる。

さらに、グローバル展開を見据えた人材採用や組織体制の整備も重要な課題となってくる。ESG評価の国際標準化が進む中、日本発のテクノロジーソリューションとして世界市場でのプレゼンス確立が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「aiESG シリーズAで総額約5億円の資金調達を実施 | 株式会社aiESGのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000120780.html, (参照 24-12-04).

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