【CVE-2024-8360】Visteonインフォテインメントシステムに重大な脆弱性、物理アクセスで任意のコード実行が可能に
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記事の要約
- Visteonのインフォテインメントシステムに重大な脆弱性を発見
- REFLASH_DDU_ExtractFile機能にコマンドインジェクションの脆弱性
- 物理的アクセスで任意のコード実行が可能に
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Visteonインフォテインメントシステムの脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年11月22日、Visteonのインフォテインメントシステムにおいて重大な脆弱性【CVE-2024-8360】を公開した。この脆弱性はREFLASH_DDU_ExtractFile機能に存在するコマンドインジェクションの問題で、物理的なアクセスを持つ攻撃者が認証なしで任意のコードを実行できる状態にある。[1]
この脆弱性は細工されたソフトウェアアップデートファイルを使用することで、ユーザー入力文字列から構成されるシステムコールの実行をトリガーすることが可能となる。このような状況下で攻撃者はデバイスのコンテキスト内でコードを実行する権限を得ることができるのだ。
セキュリティ評価によると、この脆弱性のCVSSスコアは6.8(MEDIUM)と評価されており、攻撃の複雑さは低いとされている。また、この脆弱性は認証を必要とせず、影響を受けるバージョンはcmu150_NA_74.00.324Aであることが確認されている。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-8360 |
脆弱性の種類 | コマンドインジェクション(CWE-78) |
影響を受けるバージョン | cmu150_NA_74.00.324A |
CVSSスコア | 6.8(MEDIUM) |
公開日 | 2024年11月22日 |
認証要件 | 認証不要 |
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コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとはWebアプリケーションやシステムの脆弱性の一種で、攻撃者が意図的に細工した入力を通じてシステムコマンドを実行できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
- システムコマンドを実行する権限を不正に取得可能
- データの改ざんや情報漏洩のリスクが高い
コマンドインジェクション攻撃は、システムコマンドを実行する際にユーザー入力を適切にサニタイズしていない場合に発生する可能性が高い。Visteonの事例では、REFLASH_DDU_ExtractFile機能においてユーザー入力の検証が不十分であったため、攻撃者が任意のコマンドを実行できる状態となっていた。
Visteonインフォテインメントシステムの脆弱性に関する考察
自動車のインフォテインメントシステムにおける脆弱性は、車両のセキュリティ全体に深刻な影響を及ぼす可能性がある重要な問題だ。物理的なアクセスを必要とする点でリスクは限定的であるものの、認証が不要である点は車両の安全性を考える上で大きな懸念材料となるだろう。
今後は自動車業界全体でソフトウェアアップデート機能のセキュリティ強化が求められる状況となっている。特に入力値の検証やコマンド実行時の権限管理など、基本的なセキュリティ対策の見直しが早急に必要となるだろう。インフォテインメントシステムの開発においては、セキュリティバイデザインの考え方を取り入れることが重要だ。
また、自動車メーカーとサプライヤー間でのセキュリティ情報の共有や、脆弱性報告制度の整備も急務となっている。自動車のソフトウェアセキュリティに関する業界標準やガイドラインの策定が、今後の重要な課題となるはずだ。継続的なセキュリティ監査と迅速な脆弱性対応の体制構築が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-8360 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8360, (参照 24-12-06).
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