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公開：2024-12-05

AWSがPostgreSQL互換の分散データベースAmazon Aurora DSQLをAWS re:Invent 2024でプレビュー公開、無制限のスケーラビリティを実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• AWSがPostgreSQL互換の分散データベースをプレビュー公開
• 無制限のスケーラビリティと高可用性を実現
• 米国東部と西部のリージョンで利用可能に

AWSがAWS re:Invent 2024でAmazon Aurora DSQLのプレビュー版を発表

Amazon Web Services（AWS）は米ラスベガスで開催中のイベント「AWS re:Invent 2024」において、PostgreSQL互換の分散データベース「Amazon Aurora DSQL」をプレビュー公開した。Amazon Aurora DSQLは無制限のスケーラビリティと高可用性を備えた分散SQLデータベースで、インフラストラクチャ管理が不要なサーバーレスアーキテクチャを採用している。^[1]

Amazon Aurora DSQLは読み取りと書き込み、コンピューティング、ストレージを独立して水平方向にスケーリングすることが可能で、データベースのシャーディングやインスタンスのアップグレードなしに任意のワークロード需要に対応できる。アクティブ-アクティブの分散アーキテクチャにより、単一リージョンで99.99%、マルチリージョンで99.999%の可用性を実現している。

Amazon Aurora DSQLはPostgreSQLとの互換性を備えており、開発者は既存のPostgreSQLの知識やツールをそのまま活用できる。プレビュー期間中は米国東部（バージニア北部）、米国東部（オハイオ）、米国西部（オレゴン）の3つのAWSリージョンで利用可能で、料金は無料となっている。

Amazon Aurora DSQLの主な特徴

分散データベースについて

分散データベースとは、物理的に異なる複数のコンピュータに分散して配置されたデータベースシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 複数のノードでデータを分散して管理し高可用性を実現
• ワークロードに応じて柔軟にスケーリングが可能
• 地理的な分散配置によって災害耐性を向上

Amazon Aurora DSQLは分散データベースの特性を活かし、アクティブ-アクティブのアーキテクチャを採用することで単一障害点をなくしている。任意のリージョンエンドポイントへの読み取りと書き込みは強い整合性と永続性を保証しており、自動化された障害復旧機能も備えている。

Amazon Aurora DSQLに関する考察

Amazon Aurora DSQLの登場により、大規模なデータベース運用における管理負担が大幅に軽減されることが期待される。特にインフラストラクチャ管理が不要なサーバーレスアーキテクチャは、開発者がアプリケーション開発に集中できる環境を提供することになるだろう。既存のPostgreSQLとの互換性も維持されているため、移行のハードルも低い。

今後の課題としては、プレビュー期間中の安定性や性能の検証が重要になってくるものと考えられる。特に大規模なワークロードでの実運用における信頼性や、既存のPostgreSQLアプリケーションとの完全な互換性の確保が鍵となるだろう。クラウドネイティブな開発環境への適応も重要な要素となる。

将来的には提供リージョンの拡大や、より高度な自動化機能の追加が期待される。特にマルチリージョンでのデータ同期や障害復旧の自動化、より細かなスケーリング制御など、エンタープライズ向けの機能強化が望まれる。

参考サイト

1. ^ AWS. 「Announcing Amazon Aurora DSQL (Preview) - AWS」. https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/amazon-aurora-dsql-preview/, (参照 24-12-05).

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