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公開：2024-12-06

大和ハウス工業が総合災害モニタリングシステムDoKo-moniを開発、地震発生から1分で被害状況の把握が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大和ハウス工業が災害モニタリングシステムDoKo-moniを開発
• 気象と地震の情報を一括管理しリアルタイムで状況把握が可能
• 地震発生から1分程度で建物被害状況の推定が可能に

総合災害モニタリングシステムDoKo-moniで建物の安全管理が向上

大和ハウス工業株式会社は自然災害への迅速な対応を実現する総合災害モニタリングシステム「DoKo-moni」を開発し、2024年12月2日より提案を開始した。株式会社ナレッジフォーサイトのリアルタイムモニタリング技術を活用することで、建物に設置した各種センサーやカメラのデータをクラウド上で一元管理することが可能になっている。^[1]

DoKo-moniは大規模自然災害に備えたBCP対策の一環として開発され、気象情報と地震情報を一括管理する機能を備えている。従来は施設管理者がテレビやインターネット、現地からの報告など複数の方法で情報を取得する必要があったが、DoKo-moniの導入により情報収集の効率化と初動対応の迅速化が実現するだろう。

2023年3月から物流施設「DPLつくば中央」と「DPL浦安Ⅲ」での試験運用を経て、本格的な提案が開始された。気温や湿度に基づく熱中症対策、風速や雨量を確認することによる強風・豪雨対策など、幅広い災害対策に活用できる機能を実装している。

DoKo-moniの機能まとめ

BCP対策について

BCP対策とは「Business Continuity Planning（事業継続計画）」の略称で、災害などの緊急事態が発生した際に事業の継続や復旧を図るための計画のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 災害発生時の初動対応手順の明確化
• 重要業務の優先順位付けと復旧目標時間の設定
• 必要な経営資源の確保と代替手段の確立

近年の自然災害の激甚化・多様化に伴い、企業における施設管理のBCP対策の重要性が高まっている。DoKo-moniのような総合災害モニタリングシステムは、災害時の被害状況の迅速な把握と的確な初動対応を支援する有効なツールとして注目を集めている。

総合災害モニタリングシステムDoKo-moniに関する考察

DoKo-moniの開発は、自然災害への対応における情報収集と初動対応の効率化という観点で画期的な取り組みといえる。複数の情報源から得られるデータを一元管理することで、施設管理者の負担を軽減し、より迅速な意思決定を可能にすることが期待できるだろう。

今後の課題として、システムの冗長性の確保や通信インフラの堅牢化が挙げられる。災害時にこそ必要となるシステムだけに、システム自体の災害耐性を高めることが重要になってくるはずだ。クラウドサービスのバックアップ体制や通信回線の多重化など、システムの可用性を高める取り組みが必要になるだろう。

将来的には、AIによる被害予測機能の追加や他社システムとの連携機能の実装が望まれる。災害データの蓄積と分析により、より精度の高い被害予測が可能になれば、予防的な対策の実施にも貢献できるはずだ。他社システムとの連携による情報共有の促進も、広域災害への対応力強化につながるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「総合災害モニタリングシステム「DoKo-moni」を開発（ニュースレター） | 大和ハウス工業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002222.000002296.html, (参照 24-12-06).

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