川崎市が市制100周年で「やさちぃきのひろば」を全7区で開催、木のおもちゃ体験と環境配慮を促進

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

川崎市が市制100周年記念で「やさちぃきのひろば」開催
市内全7区で木のおもちゃ体験イベントを実施
Green Carb0n Clubアプリと連携しポイント獲得可能

川崎市の市制100周年記念イベント「やさちぃきのひろば」の詳細

川崎市は2024年7月1日の市制100周年を記念し、市内全7区で「やさちぃきのひろば」を開催する計画を2024年8月7日に発表した。このイベントでは、国産材を使用した木のおもちゃで遊べるほか、木材の柔らかさや温かさ、産地による香りや手触りの違いを体験できる機会を提供する。川崎市木材利用促進フォーラムの会員自治体から提供された木のおもちゃを使用することで、地域間連携も図られている。^[1]

イベントは2024年8月から2025年3月にかけて、各区の主要施設で順次開催される予定だ。プログラムには木のおもちゃのひろばをはじめ、国産木材の端材を使用したネームプレートづくりや松ぼっくりを使ったクラフト体験、丸太切り体験、カンナ削り体験など多彩な内容が用意されている。さらに、国産木材で作ったモルック体験や木製品の販売も予定されており、幅広い年齢層が楽しめるイベントとなっている。

また、このイベントは川崎市が推進する脱炭素社会実現に向けた取り組みとも連携している。参加者はスマートフォンアプリ「Green Carb0n Club」を使用することで、1イベント参加につき500ポイントを獲得できる。全7区のイベントに参加してポイントを貯めると、数量限定で「からからつみき（宮崎県）」がプレゼントされるなど、環境配慮行動の促進と地域産材の PRを兼ねた工夫が施されている。

「やさちぃきのひろば」開催スケジュールまとめ

	開催日	開催場所	区
第1弾	2024年8月17日、18日	グランツリー武蔵小杉	中原区
第2弾	2024年9月28日、29日	県立東高根森林公園	宮前区
第3弾	2024年11月3日	川崎市役所本庁舎広場	川崎区
第4弾	2024年11月16日、17日	ラゾーナ川崎プラザ	幸区
第5弾	2024年11月30日、12月1日	新百合丘オーパ	麻生区

川崎市木材利用促進フォーラムについて

川崎市木材利用促進フォーラムとは、国産木材の利用促進・普及を図ることを目的に、木材利用に関わる様々なサプライヤーのプラットフォームとして平成27年10月に設置された組織である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

典型的な木材消費地である川崎市の特徴と強みを活かした取り組み
国産木材の利用促進・普及を目的とした活動
木材利用に関わる多様なサプライヤーが参加するプラットフォーム

川崎市木材利用促進フォーラムは、地域の特性を活かしながら、持続可能な木材利用を推進する重要な役割を果たしている。「やさちぃきのひろば」のような市民参加型イベントを通じて、国産木材の魅力や重要性を広く発信し、木材利用の文化を育む取り組みを展開している。このような活動は、地域経済の活性化や環境保全にも貢献する可能性を秘めている。

川崎市の市制100周年記念事業に関する考察

川崎市の市制100周年記念事業「やさちぃきのひろば」は、木材利用の促進と環境意識の向上を図る innovative な取り組みだ。しかし、今後の課題として、イベント後の継続的な木材利用促進策や、参加者の環境配慮行動の定着化が挙げられる。一過性のイベントに終わらせず、市民の日常生活に木材利用や環境配慮の習慣をどう根付かせていくかが重要な課題となるだろう。

今後追加してほしい新機能としては、バーチャル空間での「やさちぃきのひろば」の開催が考えられる。VRやARを活用することで、実際に会場に足を運べない市民も参加でき、より幅広い層への啓発が可能になる。また、木材の特性や森林の重要性を学べるインタラクティブなデジタルコンテンツの提供も、教育的効果を高める上で有効だろう。

川崎市の今後に期待したいのは、この記念事業を契機とした長期的な環境政策の展開だ。木材利用促進と脱炭素社会の実現を結びつけた先進的な取り組みは、他の自治体のモデルケースとなる可能性がある。市民・企業・行政が一体となって、持続可能な都市づくりを進めていく姿勢が、川崎市の次の100年を形作る礎になるのではないだろうか。